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国内唯一の小児用吸入ステロイド薬 長期投与の影響発表
 アストラゼネカ社(大阪市)は、4月発行の日本小児アレルギー学会誌に掲載された乳幼児気管支喘息に対する吸入ストロイド剤「パルミコート吸入液」の長期投与試験の結果を発表した。

 この試験の参加者は、パルミコート吸入液を投与する24週間の国内第V相臨床試験を終了後、治験責任医師らが引き続き投与することが臨床上利益があると判断した54人(生後半年以上〜5歳未満)。

 朝または夕の1日1回、あるいは、朝と夕の1日2回、定刻にネブライザーを使って吸入。試験期間中は、1日量0.25r〜1.0rの範囲で喘息の症状に応じ、治験医師らの判断で投与量を増減した。期間中は他の吸入・経口のステロイド剤、ステロイド筋肉注射・座薬、他の治療薬との併用を禁止した。

 最終評価した168週(臨床試験の24週間を含む)まで投与した患者は25人。残る29人は、年齢が5歳になった、症状が改善して不要になったーなどによる中止。副作用によって脱落した患者はいなかったという。

 試験期間中を通じて「非常に有効」または「有効」と評価された患者の割合は、すべての評価時点で80%以上。最終観察時の評価は92.6%だった。

 副作用は、口腔(こうくう)内カンジダ2人、皮膚炎、接触性皮膚炎、口内炎各1人で、いずれも投与中に消失した。男女とも身長の発育が遅れたりする傾向はみられず、副腎皮質機能の連続的な低下や抑制を疑う所見や徴候もみられなかったという。

 日本の小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005は、2歳未満では中等症持続型以上の患者、2歳以上は軽症持続型以上の基本薬として吸入ステロイド剤の使用を推奨している。また乳幼児の治療目標は、「夜間よく眠れて日中の活動が制限されない」、「発作治療薬の使用がほとんどない」、「喘息で保育園・幼稚園を休むことがない」、「発作による予定外の受診がなく、入退院を繰り返さない」となっている。(南里秀之)

(くまにち「健康・医療」2008年5月1日付)
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