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電動式の成長ホルモン製剤注入器を発売
 大日本住友製薬(本社・大阪市)と日本ケミカルリサーチ(本社・兵庫県芦屋市)は、電動式ヒト成長ホルモン製剤注入器「グロウジェクター」を医療機関向けに発売した。両社が販売している遺伝子組み換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクトBC8mg」を自己注射する際に使用する。同製剤の電動式注入器は世界で初めてという。

大日本住友製薬と日本ケミカルリサーチが発売した電動式ヒト成長ホルモン製剤注入器「グロウジェクター」
 グロウジェクターは、松下電器産業とパナソニック四国エレクトロニクス、日本ケミカルリサーチが共同開発した。ヒト成長ホルモン製剤を使う患者は、主に子どもが多く、自宅で投与されるが、通常の手動式の注入器では、患者の親などが、定められた投与量を注射ごとに設定したうえで、投与しなければならなかった。

 グロウジェクターは電動式で、(1)医療従事者が事前に投与量を設定するため、患者や親の負担が軽減される、(2)ボタンを押すだけで刺針、薬液注入、抜針までの一連の動作が自動的に行われる、(3)操作手順を液晶部分にデジタル表示して注入操作を簡便にした−などの特徴がある。また、針が注入器に収納され、通常は隠れる構造にして、子どもに恐怖感を与えないよう配慮した。

 ヒト成長ホルモンは、脳下垂体前葉から分泌され、骨や筋肉を発達させ、成長と新陳代謝に大きな影響を与える。分泌が不足すると低身長症となる。同製剤を使う患者は、早い場合は4〜5歳ごろから投与を始め、10年以上の長期にわたることも少なくないという。ほぼ毎日、自宅などで本人や家族が注射をする必要があり、簡便に投与できる機器の開発が求められていた。(高本文明)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年12月6日付)

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