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鼻にシュッ!! ワクチン開発 国立感染研インフルエンザ防ぐ
「新型」への効果も期待 |
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鼻の中にシュッとひと吹きしてインフルエンザの感染を防ぐワクチンの開発を、国立感染症研究所の長谷川秀樹・感染病理部室長らのグループが進めている。
注射と違って痛みがないため子どもにも投与しやすいうえ、現在のワクチンが、流行するウイルスの型と合致しないと効果が出ないのに対し、このワクチンは別の型にも効果があることを動物実験で確認、新型インフルエンザにも使えそうだという。二〇〇九年の臨床試験を目指している。
現在のインフルエンザワクチンは、皮下に注射し血液中の抗体を増やす仕組みで、発症や重症化は防げるが感染は防げない。これに対し開発中の経鼻ワクチンは、鼻やのどをはじめとする全身の粘膜で、従来ワクチンとは違う種類の「IgA」と呼ばれる抗体を分泌させ、感染自体を予防できるのが強みだ。
ただこのワクチンは、原料のウイルスだけでは効き目が不十分で、免疫を増強するアジュバントと呼ばれる物質が必要。長谷川さんらはこの問題を、ウイルスが体内に侵入する際に免疫応答のシグナルとして働く二本鎖RNA(リボ核酸)を添加することで解決した。
経鼻ワクチンをマウスに投与し、その後ウイルスを感染させたところ、IgA抗体が分泌されるとともにウイルスは検出されず、ワクチンの効果が確認できた。
通常のインフルエンザではなく、新型インフルエンザへの変異が心配されているH5N1型のウイルスを感染させる実験でも、経鼻ワクチン投与マウスは、ワクチンを注射したマウスやワクチンなしのマウスより生存率が高かった。
長谷川さんは「インフルエンザワクチンといえば鼻、という時代が来れば」と話している。
【経鼻ワクチン】米国ではインフルエンザ予防に承認済みだが、日本で開発中のものとは違う生ワクチンタイプ。五〜四十九歳の健康な人が対象で、小児や高齢者は対象外。
(熊本日日新聞2007年10月13日付朝刊)
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