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バクスター、H5N1型パンデミックインフルエンザワクチンで第V相臨床試験に着手
 米バクスター社が発表した免疫増強剤(アジュバント)を添加していないH5N1型パンデミックインフルエンザワクチンの第T相と第U相の臨床試験の結果によると、同ワクチンは低用量でも高い免疫原性を示し、広範囲に分岐したH5N1型株に対する十分な交差免疫を誘導することが分かった。

 この結果は、同ワクチンが低用量でもアジュバントなしで分岐したウイルス感染を防ぐことが可能なことを示唆している。ワクチンは、ベトナムで2004年12月に検出されたH5N1型鳥インフルエンザウイルスに由来している。

 第V相臨床試験は、欧州の健康な人たちを対象に免疫増強剤無添加のワクチンを筋肉注射で投与。ワクチンの安全性と免疫反応を評価する。今年6月までにワクチン接種を終えて年末までに結果を得る段取り。

 バクスター社は、従来の卵ベースによるワクチン製造ではなく、ヴェロ細胞技術と呼ばれる細胞培養を用いた製造技術でワクチンを生産している。ヴェロ細胞技術は、卵内で細胞を増殖させる修飾が要らない天然ウイルスを使うことができる。このためワクチン生産のスピードアップが図れるため、出荷も卵ベースで製造するワクチンよりも著しく速くなるという。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2007年4月18日付)
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