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| タミフル、10代への処方中止 県内 病院、家庭に戸惑い |
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「タミフルは安全なのか」。服用患者の異常行動が相次ぎ、厚生労働省が二十一日未明、十代への処方を原則中止と発表したインフルエンザ治療薬タミフル。県内ではインフルエンザの流行がピークを迎えているだけに、患者・家族や医療関係者には困惑が広がった。
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| 幼児の急な発熱で診察に訪れた家族=熊本市の熊本地域医療センター |
この日、熊本地域医療センター(熊本市本荘)の小児科救急外来には、百人近いインフルエンザ患者が訪れた。
「先生、タミフルは安全なんですか」。同科部長の後藤善隆医師(56)は子供を連れた親から何度も質問された。「安全です」と断言できないことに、もどかしさを覚えた。「服用は最終的には家族の判断です」と伝えると、「責任放棄だ」と言われたこともあった。
十歳という区切りに違和感を持つ医師も多い。熊本赤十字病院小児科部長の西原重剛医師(62)は「異常行動とタミフルの因果関係はまだ分かっていない。十代が危険で、十歳未満は安全という医学的な根拠もない。でも、国の方針には従うしかない」と困惑気味だ。
患者、家族にも戸惑いがみられる。十五日、同市内の開業医を受診した同市の小学三年男子(9つ)は一時、四〇・六度の高熱に苦しんだ。だが、タミフルを服用した翌朝には三六度台に下がった。
母親(40)は「異常行動のことが頭に浮かんだが、タミフルに頼らざるを得なかった。とにかく熱を下げて楽にさせたかった」。「十代は受験など人生の大きな節目を迎える。親と本人が承諾すれば服用できるようにするなど、国は対応策を考えてほしい」と注文をつける。
インフルエンザに詳しい熊本市田井島の中島哲也医師は、副作用への警戒が必要以上に広がることを懸念する。「乳幼児のインフルエンザが悪化すると脳症を引き起こすこともある。お年寄りも肺炎を起こして重症化しやすい。薬と病気のリスクを十分に理解して判断してほしい」と話していた。(高本文明、梅野智博)
(熊本日日新聞2007年3月23日付朝刊)
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