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入念に手洗い
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「塩素系」で汚物処理
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貝類の加熱は85度以上
猛威ふるうノロウイルス 感染拡大防ぐには?
ノロウイルスによる感染性胃腸炎が全国で猛威をふるっている。今シーズンの流行は、生ガキなどによる食中毒よりも、「人から人」への感染が目立つ。厚生労働省が作成した「ノロウイルスに関するQ&A」などをもとに、汚物処理や手洗いなど対処法をまとめた。(高本文明)
ノロウイルスは、カキなどの二枚貝の生食が感染原因の1つとされる。二枚貝は、海水中にあるノロウイルスを体内に取り込み濃縮する。しかし、養殖カキの汚染状況は昨年と大きな変化はないことなどから、「人から人」への感染が患者増の大きな要因とみられている。患者の排せつ物や吐いたものに含まれるウイルスが何らかの形で、別の人の口に入り感染する。
強力な感染力 油断は禁物
感染力は強力。数個から100個の少量のウイルスでも感染する。12日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて、感染が起きた事例もあるほどだ。12月上旬、東京都内のホテルで347人が感染性胃腸炎を集団発症したケースは、客がおう吐し、ノロウイルスを大量に含んだ吐物がじゅうたんに付着。しかし、処理が不十分だったため、ノロウイルスが空気中に拡散したのが原因とみられている。また、ノロウイルスは変異しやすく、免疫が1年程度で消えるため、再び感染することもある。
発症者のおう吐物や排せつ物を処理するには、塩素系の漂白剤などを使うのがよい。家庭用に市販されているものでよい。処理に使った手袋やぞうきん、エプロンなどは、手や蛇口、洗面台などに付着しないように気をつけることが大切だ。アルコール消毒ではノロウイルスは効果がない。
<おう吐物や排せつ物の処理方法>
○用意するもの
・使い捨ての手袋
・マスク
・エプロン
・ペーパータオルまたは布
・ポリ袋
・次亜塩素酸ナトリウムを含んだ漂白剤など(家庭にもあるもの)
○手順
(1)窓を開けるなど、十分に換気をよくする
(2)手袋、マスク、エプロンをつける
(3)ふきとる際、外側から内側に向けて、ぬぐいとる
(4)ふきとったペーパータオルや布は、ポリ袋に入れて密封して処分する
(5)汚れた床と周囲は漂白剤などをしみこませたペーパータオルや布で覆うか、浸すようにふく(10分程度たったら水ぶきする)
(6)手袋もポリ袋に入れて処分し、念入りに手洗いする
このほか、予防策として挙げられるのが、手洗いの徹底だ。
(1)トイレの後や調理の前、配膳、食事の前には、せっけんを使い流水でしっかり手を洗う。指やつめの間、手首なども念入りに洗う。
(2)家庭などでは、タオルを共用しない。
(3)貝類を食べるときは、85度以上で十分に加熱する。(カキは、85度で1分間加熱すると、内臓部分が完全に凝固する)
ノロウイルスに感染していても、症状を示さない「不顕性感染」もある。このため、家庭で調理をする人や、食品の製造者、飲食店の調理従事者など、食品を取り扱う人はふだんから注意することが必要だ。
発症したら…水分補給で脱水症状を防止
発症してしまったらどうするか。現在ノロウイルスに効く治療薬や予防ワクチンはなく、治療は輸液(点滴)などの対症療法に限られる。2、3日安静にすれば、回復することが多いが、子どもやお年寄りなど、抵抗力が弱い人などは脱水症状や体力を消耗して重症化し、死亡する場合もある。早めに医療機関を受診するのがよい。
脱水症状を防ぐには水分補給を十分に行う。また、患者が吐いたものをのどに詰まらせて窒息しないように、周りの人は細心の目配りが必要。また、下痢止め薬を使うと、ウイルスが排出されず、かえって病気の回復を遅らせることがあるので、使用しない方が望ましい。
<関連リンク>
厚生労働省 食中毒・食品監視関連情報「ノロウイルスに関するQ&A」
感染症発生動向調査週報:IDWR 感染症の話、過去10年間との比較グラフ(週報)
高齢者介護施設における感染対策マニュアル
◇ ◇ ◇
感染性胃腸炎の患者報告は全国では過去最高値を記録。県内では、定点観測医療機関が48カ所あり、12月4日〜10日の患者報告数は690人、定点当たり14.4人。菊池が定点当たり31.0人で、警報レベル(20.0人)を大幅に超えているのをはじめ、宇城(20.3人)、荒尾・玉名、八代、人吉でも大きな流行が続いている。熊本市も流行発生警報の継続基準値(12人)を超え、13.8人。
年間の報告数は12月10日現在、21044人で昨年1年間より2割多い。昨年の 1週間の患者報告は、12月上旬(12/05〜12/11)がピークに当たり、995人だった。
(くまにちコム「健康・医療」2006年12月20日付)
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