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インフルエンザかかったら すぐにウイルス型判定を
 インフルエンザの流行シーズンが近づいた。風邪と間違われやすいが、免疫力が弱いお年寄りや乳幼児が重症化させると、命にかかわることも。

 インフルエンザと風邪を見分けるのは症状の違い。風邪は、せきやのどの痛み、鼻水などが主症状。発熱しても微熱が多く38度超の高熱はまれ。一方、インフルエンザは38度以上の高熱に突然襲われ、頭痛や筋肉痛、関節痛など全身症状が出る。その後3日以内にせきやのどの痛みなどが現れる。

 どちらもウイルスが原因だが、お年寄りなど体力が弱っている患者には、肺炎を防ぐため抗菌薬を投与する場合もある。

 インフルエンザウイルスは、寒くて空気が乾燥していると活発化する。ウイルスの持つタンパク質の性質からA型、B型、C型に大別される。このうちC型は感染しても症状が軽く大流行しない。A型とB型が流行を繰り返しているが、感染して重症化しやすいのはA型だ。

 ある型のインフルエンザウイルスに感染すると、体内に抗体ができ、通常、同型のウイルスには感染しない。ところがウイルスは毎年少しずつ変異しているため、同型のインフルエンザにかかることがある。特にA型ウイルスは数十年に一度の周期で大変異し、過去になかったウイルスが出現する。

 突然変異した新型ウイルスには、誰も免疫を持たず大流行につながる。A型ウイルスでは1968年に現れた香港インフルエンザと1977年のソ連インフルエンザが代表格。新型鳥インフルエンザもA型ウイルスだ。

 予防はワクチン接種が有効。必ず感染しないわけではないが、感染、発症しても致命的な合併症や死亡リスクを大幅に下げる。ただ接種しても体内に抗体ができるまで2週間ほどかかる。効果は約5カ月間持続するため、接種は流行前の12月上旬までに済ませるようにする。通常は1回接種だが、生後6カ月〜13歳未満の子供やインフルエンザにかかった経験のない人、予防接種未経験の65歳未満の人などは一般的に2回接種する。

 かかったら迅速診断キットでウイルスの型を判定。発症後48時間以内なら、ウイルスの増殖を抑えるノイラミニダーゼ阻害薬の投与が普及している。

インフルエンザとかぜ症状の違い
 
症状
重症化
インフルエンザ

発病後1〜3日間
・38℃以上の発熱
・関節痛、筋肉痛、頭痛など全身症状

乳幼児、お年寄り、心臓や腎臓、呼吸器などに持病がある人は重症化しやすい
1〜3日後以降
・せき、のどの痛み、鼻汁など
かぜ
・微熱
・せき、のどの痛み、鼻汁など
 あまり重症化しない

 (熊本日日新聞2006年11月8日付夕刊メディカル)
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