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| 欧州審査庁、GSKのH5N1型鳥インフルエンザのプレパンデミック予防ワクチンの製造販売を承認 |
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欧州医薬品審査庁(EMEA)は、英グラクソ・スミスクライン(GSK)バイオロジカルズ社が申請していたH5N1型鳥インフルエンザの予防ワクチン「プレパンドリックス」の製造販売を承認した。
予防接種可能な対象年齢は18〜60歳。既に米国、スイス、フィンランドの3カ国と備蓄契約を結んでいるという。
■独自開発の免疫増強剤
同社は、WHO(世界保健機関)が推奨するH5N1型鳥インフルエンザウイルスのベトナム株の抗原を使い、パンデミック(世界的大流行)宣言前のプレパンデミック対策の予防ワクチンとして開発した。
在来ワクチンは免疫増強剤(アジュバント)にアルミニウム塩を使うが、プレパンドリックスはアルミニウム塩に別の化学物質を添加したGSK独自開発の免疫増強剤を使った。在来ワクチンが1回当たり15マイクログラムの抗原を必要とするのに対し、プレパンドリックスは約4分の1の3.8マイクログラムで済む。その結果、在来ワクチンの約4倍生産でき、一気に多くの人達の予防接種が可能になる。
また在来ワクチンは不活化(無毒化)させているものの、ウイルスの原株に近い全粒子ワクチン。これに対しプレパンドリックスは、ウイルス原株からワクチン製造に必要なタンパク質だけを抽出させたスプリット抗原のワクチンで安全性が高いとされる。
■「ワクチンギャップ」
パンデミックワクチンは、実際に大流行が発生した後、原因のウイルス株から生産されるが、入手できるのは発生4〜6カ月後とされる。それまでの間は200人以上の死者が確認されている変異したH5N1型ウイルスを想定したプレパンデミックワクチンに頼らざるを得ない。
日本ではプレパンデミック対策として、国内4大ワクチンメーカー(北里研究所、デンカ生研、阪大微研、化血研)がH5N1型鳥インフルエンザウイルスのベトナム株、インドネシア株、中国株から開発した予防ワクチンを、政府が計2、000万人分備蓄している。
ただ欧米で使われているワクチンが国内では使えないという「ワクチンギャップ」が指摘され、海外ワクチンの輸入を求める声が年々強くなっている。H5N1型鳥インフルのプレパンデミックワクチンも、こんな国内の要望を背景にして、GSKや米バクスター社などが政府に輸入販売の承認を働き掛けている。(南里秀之)
(くまにち「健康・医療」2008年5月24日付)
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