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下痢止め、解熱剤の使用は注意 流行長引く感染性胃腸炎
 感染性胃腸炎の流行が県内で長引いている。重症化することはあまりないが、下痢が続けば脱水症状になることもある。森永上野・胃・腸・肛門科院長の森永博史医師(熊本市坪井)は「スポーツドリンクを飲むなど電解質や水分の補給を十分に心掛けてほしい」と呼び掛けている。

 ロタウイルスやノロウイルスなどの常在ウイルスが経口感染することで起こる。冬場に多発することから「冬のおなかの風邪」とも言われる。体力の弱い乳幼児が発症するケースが多い。

 感染から2、3日後に発症。症状としては下痢や嘔吐(おうと)のほか、発熱することもある。

 森永医師は「下痢止めや解熱剤は症状を悪化させるケースもあり、家庭での使用には注意が必要。乳幼児が飲み物を受け付けなくなったり、泣く元気がないようならば、早めに専門医の診察を受けてほしい」と話す。水分を取っても吐き出したり、下痢の量、頻度が増えると要注意だ。まれに合併症を伴うこともある。

 医療機関では、脱水症状があれば点滴を打ったり、高熱で体力の消耗が激しければ解熱剤、嘔吐がきつければ座薬を使ったりする。「子どもの体力やふだんの状態を知っているかかりつけの医師に診てもらうことが大切」と森永医師。

 県健康危機管理課の感染症情報によると、流行のピークは3月中ごろだった。1週間で750件以上の感染が報告された。その後は緩やかに減少しているものの、4月末になっても1週間で400件を超える感染報告が続いている。

 予防策としては、うがいと手洗いの励行が効果的。経口感染なので食器洗いは丁寧に。また、家庭内に患者がいればタオルを供用しないなど、感染を広げない配慮も必要となる。(梅野智博)

 (熊本日日新聞2006年5月10日付朝刊くらし面)
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