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抗H5N1型鳥インフルエンザワクチンとして肯定的な意見 欧州医薬品審査庁
 欧州医薬品審査庁(EMEA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)は、英グラクソ・スミスクライン社(GSK)が開発中の抗H5N1型鳥インフルエンザワクチン「プレパンドリクス」の製造販売承認に向けて肯定的な意見をまとめた。同社が2月21日発表した。

 H5N1型鳥インフルエンザウイルスによるインフルエンザのパンデミック(大流行)前に接種するプレパンデミックワクチンでは初めて。同社は「プレパンデミックワクチン開発プログラムのマイルストーン(大きな節目)になる」としている。

 プレパンドリクスは、同社が開発したアジュバント(免疫増強剤)を添加している。同社によると、H5N1型ベトナム株の抗原を使ったワクチン接種の臨床試験では、H5N1型のインドネシア株、中国・安徽省株、トルコ株に対し、被験者のそれぞれ77.1%、75%、85%で血清中和抗体の4倍増加を確認したという。

 また動物を用いた感染試験では、このアジュバントを添加したワクチン3・8マイクログラムを2回接種した群で交差免疫が確認されて死亡を100%予防した。

 CHMPは、対象ウイルス株が特定されていない場合に予防接種するモックアップワクチンとしてGSKが開発中の新型ワクチン承認にも肯定的な意見を発表した。

 WHO(世界保健機関)の報告では、世界14カ国で361人がH5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染したことが確認され、うち227人が死亡している。H5N1型のインフルエンザウイルスに対しては、ヒトがほとんど免疫を持たないため、世界的な大流行が心配されている。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2008年3月4日付)
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