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横浜市でタミフル耐性のAソ連型(AH1)ウイルス検出
 横浜市で発生したインフルエンザウイルスによる集団感染患者の中にインフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名オセルタミビルリン酸塩)が効かないタミフル耐性ウイルスに感染された患者が5人いたことが28日、市衛生研究所の検査で分かった。

 タミフル耐性患者の確認は国内では初めて。国と都道府県は、H5N1型鳥インフルエンザを想定した新型インフルエンザの治療薬としてタミフルを重点備蓄しているが、耐性患者が確認されたことで、見直しを迫られる可能性も出てきた。

  同市が定点観測している医療機関をインフルエンザとみられる疾患で受診した患者約220人の検体を市衛生研究所が検査。その結果、1月28日に受診した患者のうち男女5人(8歳〜13歳)のタミフル服用前検体からAソ連型の耐性ウイルス株を検出した。5人中3人は同じ小学校に通い、残る2人は同じ医療機関を受診していた。

 同研究所は「今回のタミフル耐性ウイルスの流行は局地的」と判断。タミフル耐性ウイルスの流行を防ぐためには症状が改善してもタミフル服用中(一般的に5日間)は、仕事や学校を休む必要がある、としている。

 WHO(世界保健機関)の報告では、ヒトがほとんど免疫を持っていない強毒性のH5N1型鳥インフルエンザの患者が世界14カ国で361人発生し、227人が死亡している。国は、H5N1型鳥インフルエンザの流行を念頭に「タミフル」を重点備蓄、補完的に「リレンザ」(一般名ザナビル水和物)も備蓄している。双方ともインフルエンザウイルスを増殖させるノイラミニダーゼの働きを選択的に阻害し症状を回復くさせる。ただカプセル剤の「タミフル」に比べ、「リレンザ」は専用の吸入器が要るため、売れ行きは「タミフル」が圧倒的。

  熊本県はH5N1型鳥インフルエンザの流行に備えて、「タミフル」を15万4千人分(1日2カプセルの5日間服用で154万カプセル)備蓄する予定だが、「リレンザ」を備蓄する考えは今のところないとしている。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2008年2月29日付)
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