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花粉症 初期療法が効果的 市販薬は副作用に注意

眼鏡が曇りにくいものやフィルターが含む水分が蒸気になりのどをうるおすものなど、さまざまなマスクが並ぶ薬局の花粉症対策コーナー。使い捨てで顔に密着するタイプが主流だ=熊本市

 鼻はグスグス、目にはかゆみ。花粉症の人にはつらい季節がやってくる。環境省の予測では、今月十日ごろから熊本にもスギ花粉が飛び始めるという。飛散する量は例年よりやや少ないようだが、油断はできない。スギ花粉が飛散する季節を乗り切るための対策をまとめた。

 花粉症は、花粉に対して人間の体が起こす異物反応。体の免疫が過剰に花粉に反応し、くしゃみなどの症状が出る。患者は増える傾向にあり、日本の人口の約16%が花粉症だといわれている。「早い人は、年明けから受診しています。ここ数年は子どもの患者が増えています」と、定永耳鼻咽喉科クリニック(熊本市)の定永恭明院長。

 治療は、花粉の飛散が始まる二週間ほど前からアレルギー症状を抑える抗ヒスタミン剤を飲み始める「初期療法」が効果が高い。「最近の薬は、眠気などの副作用はとても少なくなっています。点眼、点鼻薬も組み合わせると、かなり症状は抑えられます」。例年、症状が出ている人は早く治療を始めた方がよいだろう。

 さらに日常生活でも、花粉を体内に入れないための工夫が必要だ。

 スギ花粉の飛散情報を上手に利用し、飛散が多い日は極力外出を控えたい。外出する際は、飛散の少ない午前中を選ぶ。

 環境省によると、外出する際にマスクをつけることで、吸い込む花粉を三分の一から六分の一に減らせる。眼鏡を掛けると、目に入る花粉が約三分の一に減るという。

 また、ウールの衣類は綿と比べて十倍も花粉が付きやすいため、飛散期間中は着ないようにしたい。帰宅したら家に入る前に洋服についた花粉をよく払い落とし、室内に花粉を持ち込まないようにする。頭や顔にも花粉が付くので、外出時は帽子をかぶり、帰宅時はうがいをするよう心がけたい。

 花粉症の症状を抑えるとして、さまざまなグッズや健康食品などが販売されているが、「科学的な根拠がないものも多い」と定永院長。昨年、スギ花粉を含む食品を取った花粉症の女性が全身にアレルギー症状を起こした例があり、厚生労働省は、花粉症の人はこれらの食品を避けるよう呼び掛けている。

 病院を受診せず、市販の薬を使う人も少なくない。しかし、定永院長は「市販薬はそれなりに効果はあるが、副作用が強いものもある」と指摘。

 花粉が飛び始める二〜三カ月前から定期的に花粉エキスを注射してアレルギー反応を起こしにくくする「減感作療法」など、アレルギーの専門医による治療法もある。定永院長は「医療機関によく相談し、自分に合う治療や薬を選んでほしい」と話している。(峰松清子)

◇花粉の飛散情報サイト

 スギ花粉の飛散状況をリアルタイムで地図と表、グラフで見ることができる環境省の花粉観測システム「はなこさん」http://kafun.taiki.go.jp/

 スギとヒノキ花粉の飛散予報を登録者の携帯端末に配信する医薬品メーカー「グラクソ・スミスクライン社」のサイト「鼻のおまもりbiennet」http://biennet.jp/ ※いずれも1日からスタートする。

  (熊本日日新聞2005年5月31日朝刊)

 
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