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エンブレルとメトトレキサートの早期併用投与で、早期活動性関節リウマチ患者の50%が1年で寛解へ
 関節リウマチ治療薬「エンブレル」(一般名エタネルセプト)と抗リウマチ薬メトトレキサートの併用投与群の寛解率が50%に上ったのに対し、メトトレキサートの単独投与群の寛解率は28%という臨床試験の結果が、米ボストンで開かれた米国リウマチ学会(ACR)で発表された。投与対象は、中等度から重度の関節リウマチを発症した2年以内(平均7カ月)の患者だった。

 臨床試験の主要評価項目は、欧州リウマチ会議が提唱している疾患活動性スコア(DAS28)を用いた。DAS28は、患者自身の全般的な自己評価と赤沈、CRPのほか、28の関節での圧痛関節数と腫脹(しゅちょう)関節数を測定する。44の関節を調べるDAS44を修正した評価方法だ。

 また試験では、エンブレルとメトトレキサート併用群とメトトレキサート単独投与群を比較し、治療開始52週後のACR20/50/70の改善率を副次的評価項目とした。

 結果は、併用群の48%がACR70%改善率を達成、単独群は28%にとどまった。ACR50%改善率を達成したのは併用群71%、単独群49%だった。

 ACR50%改善率は、関節の腫脹、圧痛、痛み、障害の度合い、患者と医師の全般的評価、赤沈、CRPなどの評価項目のうち50%の改善がみられた患者の割合を現す。ACR70なら70%の改善がみられた患者の割合だ。

 今回の米国リウマチ学会では、「エンブレル」の日本発売後、日本リウマチ学会PMS委員会(全例市販後調査委員会)と米ワイス社の日本法人が、国内で実施したエンブレルの全例調査の結果も報告された。報告は、エンブレムを投与した7、091症例という生物学的製剤の全例調査では世界最大規模とされる。肺炎、発熱、感染症といった重い副作用の発現率は5.7%、DAS28を用いた分析によるとエンブレルの有効率は84.1%と高率だったという。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2007年12月8日付)
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