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関節リウマチ薬のエンブレル 市販後全例調査で効果確認
 関節リウマチの治療薬「エンブレル(一般名エタネルセプト)」の市販後全例調査結果が、厚生労働省に報告された。

 二〇〇五年三月の販売開始後は全投与患者の有効性、安全性調査に参加する医療機関だけで使用されていたが、今後は一般の医療機関でも処方できるようになった。

 約七千人分の調査結果を分析した日本リウマチ学会特別調査委員会の竹内勤埼玉医大教授は「有効性が確認されたことで、関節リウマチ治療の選択肢が広がった」と評価している。

 エンブレルは〇三年に販売開始された「レミケード(一般名インフリキシマブ)」とともに、「生物学的製剤」と呼ばれる新タイプの治療薬。関節リウマチの炎症の原因となる「炎症性サイトカイン」による免疫反応を抑える。

 主な抗リウマチ薬を使用しても効果が不十分な患者に、単独か抗リウマチ薬との併用で用いられる。ただし、副作用として感染症にかかりやすくなる可能性などがあるため、市販後の全例調査が義務付けられていた。

 投与後二十四週の時点では、大きな効果があった「著効」は29%、効果があった「有効」は55%で計84%。「効果なし」は16%だった。

 副作用は投与された七千九十一人中、31%にあった。重篤な副作用は四百三例で、うち三百六十七例は肺炎、結核などの呼吸器感染症だった。有効性や副作用の発生率はレミケードとほぼ同じ結果になった。

 竹内教授は「エンブレルは自己注射が認められているが、その場合も副作用の増加はない。患者はさまざまな薬から選択できるようになり、メリットは大きい」と話している。

(熊本日日新聞2007年8月11日付朝刊)
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