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アクテムラ、第V相臨床試験で関節リウマチに有効
 海外の関節リウマチ患者を対象にした抗体医薬品「アクテムラ」(一般名トシリズマブ)の第V相臨床試験(OPTION試験)で、抗リウマチ薬メトトレキサートとの併用療法が関節リウマチの改善に有効だった、とスペインで開かれた欧州リウマチ学会で報告された。

  OPTION試験は、メトトレキサートの効果が不十分で中程度から重症の活動性関節リウマチ患者623人に、メトトレキサートの週1回投与に加えて、アクテムラ4r/s、8r/sまたは偽薬を4週間間隔で静脈から点滴注射した。

   この結果、投与24週後(最終観察時)の米国リウマチ学会(ACR)の評価基準にあてはめると、アクテムラの8r/s群(患者数205人)、4r/s群(213人)、偽薬群(204人)のACR70%改善率は、それぞれ22.0%、12.2%、2.0%だった。ACR50%改善率は、それぞれ43.9%、31.5%,10.8%で、アクテムラ投与群は偽薬投与群に比べ有意に高い数値になった。

   安全性は、既に報告されている臨床試験の結果と同様のプロファイルで、有害事象の発現率は3群間に大きな差はなかった。

  アクテムラは中外製薬とスイス・ロシュ社が共同開発中の薬剤。海外ではOPTION試験を含め5つの第V相臨床試験を実施しており、結果報告はOPTION試験が初めて。

 残る4つの試験では疾患修飾性抗リウマチ薬や抗TNF製剤が不十分な患者に対し有効性と安全性を調べている。日本では05年4月、キャッスルマン病治療薬として承認され、06年4月には全身型若年性突発性関節炎の効能追加を厚生労働省に申請中。

  【ACR改善率】 米国リウマチ学会が作成した関節リウマチの臨床症状の改善度の基準。20%改善率、50%改善率、70%改善率の3種類あり、7項目のうち@疼痛(とうつう)関節数A腫脹(しゅちょう)関節数の20%以上の改善が認められた場合、ACR20%以上の改善ありと判定される。ACR20%改善率とは、その改善例数の割合を示している。7項目は、疼痛、腫脹の関節数のほか、「患者による疼痛の評価」「患者による全般評価」「医師による全般評価」「患者による日常生活動作の評価」「炎症マーカー(C反応性タンパク)またはESR(赤血球沈降速度)」。
(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2007年6月22日付)
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