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| 骨吸収抑制剤「ゾメタ」 がん転移の骨の痛みを軽減 |
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EU(欧州連合)は、スイス・ノバルティスファーマ社の骨粗しょう症治療薬「ゾメタ」(一般名ゾレドロン酸水和物)の添付文書に、がんが骨転移した患者の骨痛を軽減するデータを追加することを承認した。
承認の基になった臨床試験では、乳がんの骨転移が確認されている患者228人を、ゾメタ4mg投与群と偽薬投与群に無作為に分類、それぞれの群に4週間ごと1年間(52週)にわたって投与。骨関連事象にゾメタがどんな影響を与えるかを評価した。
すべての骨関連事象の総数を人・年で割った数値はゾメタ群0・628、偽薬群1・096だった。高カルシウム血症を除き、すべての骨関連事象が少なくとも一つ発症した患者の割合は、ゾメタ群29・8%、偽薬群49・6%だった。ゾメタは偽薬と比較して、骨関連事象の発症リスクを41%減少させたという。その結果、全投与期間を通じゾメタ群は偽薬群に比べ、疼痛が有意に改善された。
ゾメタは、第3世代のビスホスホネート剤で、骨転移したがん患者の骨痛、骨折、脊髄(せきずい)圧迫といった骨合併症を減らす、または、遅くするため広く使われている。また多発性骨髄腫による骨病変や固形がんの骨転移による骨病変の予防薬、高カルシウム血症治療薬としても普及している。
ただ腎不全との関連性が報告されており、ゾメタの投与前はクレアチニン値の測定が必要だ。また臨床的に有意な腎不全を引き起こすリスクがあるため、ゾメタの単独投与は4mg以内を100cc溶液として必ず15分以上かけて投与することが求められている。さらにビスホスホネート治療などを受けているがん患者では、顎(あご)骨壊死(えし)が報告され、歯科治療にも配慮が必要とされている。(南里秀之)
(くまにちコム「健康・医療」2006年11月25日付)
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