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リウマチフロンティア 専門医が最新治療情報発信
 中高年の女性に多い関節リウマチ(RA)。高齢化社会の進展に伴い、患者は増え続けているが、専門医は少ない。そんな現状を打開するため、国内外のトップクラスの専門医が「リウマチフロンティア」を設立、最新の治療情報などを医師や患者に発信する活動に乗り出した。

 関節リウマチは、関節の炎症を主とする慢性炎症性の疾患。「関節の腫れと痛み」が特徴で、手首や手足の指の関節に最も起きやすい。よく似た「変形性関節症」とは、関節を動かした際に痛むか、腫れを伴ってじっとしていても痛むか―が大きな違いだ。

 関節リウマチの患者は約五十万〜八十万人。百万人とみる専門医もいる。一方、専門的な治療をする「リウマチ科」は一九九六年に標榜(ひょうぼう)科目に認められたが、日本リウマチ学会の認定医はやっと約三千人。リウマチは腰痛などと同様に「お年寄りの病気」というイメージが強い。

 ところが、実際の患者は四十〜六十歳代の女性が多い。関節症状のほか、発熱や体重減少、貧血といった全身症状を起こすため、家庭や職場に悪影響を及ぼしているケースが少なくない。

 そんな中、設立されたのが「リウマチフロンティア」(代表世話人、宮坂信之東京医科歯科大付属病院副院長)。世話人七人には米リウマチ学会前会長のミカエル・ウェインブラッツ博士が入り、九州からは長崎大医学部の江口勝美教授(分子統御医学)が参加。顧問に日本リウマチ学会理事長の越智隆弘大阪大医学部教授(整形外科・医工学治療学)が就いた。

 関節リウマチ治療の基本は、病気の進行抑制と痛みの除去。痛みは@炎症A関節中の滑膜の増殖B関節の破壊があり、それぞれの痛みに合わせて薬物、手術、リハビリの各療法を用いる。最近、この病気が分子や遺伝子レベルで分かるようになり、新しい治療法が発達している。

 その一つが、関節リウマチに関係するサイトカイン(活性因子)を抑える抗サイトカイン薬の投与。消化器官の炎症疾患クローン病の薬として承認済みのインフリキシマブ(商品名レミケード)が感染症などの副作用を指摘されているものの、劇的な効果も挙げている。米国では承認済みのエタネルセプト(商品名エンブレル)も第2相の臨床試験中だ。同フロンティアは、講演会やシンポジウムなどを通じて、こんな情報の普及に努めるという。

 (熊本日日新聞2002年11月5日夕刊掲載)
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