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人工骨・ネオボーン 骨再生に高い補助効果 |
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人工骨では厚労省が唯一、保険適用対象の医療用具として承認している「ネオボーン」が、骨再生の補助効果が高いとして急速に普及している。
ネオボーンは、大阪大付属病院(大阪府吹田市)の吉川秀樹・整形外科教授らが開発した。材料は骨や歯の主成分・ハイドロキシアパタイト。独自の多気孔構造によって骨再生の補助能力を持っている。
内部は直径一五〇マイクロメートル前後の極めて小さい空洞同士がすべて、直径四〇マイクロメートルの気孔間連通部でつながっている。まるで軽石のようだ。
「ネオボーンを移植すると、周辺から正常な骨や血管の細胞が、孔を通って入り込む。最終的には骨が形成されて患者の骨と一体化する」。吉川教授は説明する。
骨折や良性腫瘍(しゅよう)などで骨の欠損部を埋める場合、患者自身の骨盤(腸骨)から骨を採取、移植する自家骨移植が主流だ。しかし、採取できる骨の量や形に限界があり、健常部を傷付けることで術後にとう痛や採骨部の骨折、神経損傷などの可能性がある。
一方、人工骨も内部につながった孔を持たないハイドロキシアパタイトや天然サンゴなどが使われている。ただ生体組織との親和性や強度に難点がある。ネオボーンは、特殊な構造によって、その欠点を解消した。
吉川教授がネオボーンを使った患者は、骨折や良性骨腫瘍、関節リウマチ、骨粗しょう症、変形性関節症など二百人以上。三カ月から半年で骨が再生するなど、治療結果は良好。阪大付属病院では、患者の骨盤を削り取る手術はほとんどなくなったという。
ネオボーンは容易に加工できるため、個々の患者の欠損部の形に合わせて加工し、はめ込める。価格は一グラム当たり七千〜一万円。ほかの人工骨並み。保険適用の対象でもある。
ただ吸収は遅い。五〜十年は体内に残るが、骨と同じ成分のため害はない。骨がもろくなっている骨粗しょう症の患者などは、自分の骨に置き換わらない方が、治療効果があるという。東芝セラミックス社(東京都品川区)が製造、エム・エム・ティー社(大阪市)が販売している。エム・エム・ティー社(電)06(6941)8255
(熊本日日新聞2006年8月23日付「夕刊メディカル」)
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