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U型糖尿病を合併した高脂血症患者は冠動脈イベントの発症リスクが高い
高脂血症患者の日本人約4万2000人を対象にした大規模臨床研究「J−LIT」のサブ解析によると、U型糖尿病を合併した高脂血症患者の冠動脈イベントの発症リスクは、非糖尿病群の2倍以上だった。糖尿病を併発した高脂血症患者の冠動脈イベントの発症リスクが高くなることはよく知られているが、日本人の大規模研究で立証されたのは初めてという。

 サブ解析の対象者は、糖尿病を発症し虚血性心疾患の既往のない高脂血症患者41、801人。高脂血症治療薬「リボバス」(一般名シンバスタチン)を1日5rから10r投与しながら、脂質値と冠動脈イベントの発症状況を6年間追跡し、心筋梗塞(こうそく)と突然心臓死の主要冠動脈イベントの発症を評価項目にした。心筋梗塞は致死的、非致死的を問わない。

 解析の結果、冠動脈イベントの発症率は、糖尿病群1.80/1、000人・年、非糖尿病群0.76/1、000人・年で、糖尿病群が有意に高かった。相対リスクは2.38で非糖尿病群を1とした場合、糖尿病群は2.38倍リスクが高くなる。

また悪玉コレステロール(LDL―C)値が10r/?増えたとき、冠動脈イベント発症の増加率は糖尿病群17.3%、非糖尿病群19.4%と有意に増加した。悪玉コレステロールは、糖尿病とは独立した冠動脈イベントの危険因子になることが裏付けられた。半面、善玉コレステロール(HDL−C)値が10r/?増えると、冠動脈イベント発症の減少率は糖尿病群34.9%、非糖尿病群38.0%だった。

高脂血症を併発した日本人の糖尿病患者の冠動脈イベントの発症を減らすためには、血糖値の管理のほか、悪玉コレステロール値や善玉コレステロール値、総コレステロール値の管理も重要なことがあらためて分かった。

 このサブ解析の結果は、欧州動脈硬化学会の学会誌4月号にも掲載されている。

(南里秀之) (くまにちコム「健康・医療」2007年4月6日付)
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