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リピトール、心疾患患者に5つの適応症 FDAが承認
 米国食品医薬品局(FDA)は、「リピトール」(一般名アトルバスタチンカルシウム水和物)が心疾患患者の心臓発作、脳卒中、血行再建術、心不全による入院、狭心症のリスクを低下させる薬剤として承認した。

 心不全による入院リスクを低下させる高脂血症治療薬を、FDAが承認したのは初めてという。

 リピトールは、心疾患のない患者の心血管イベントを低下させる薬剤として既に承認されていた。今回の承認で心臓発作や心臓手術を経験した患者や狭心症などの心疾患患者にも適応が拡大された。

 今回の承認は、世界14カ国の35歳〜75歳の冠動脈疾患の男女患者1万1人を対象にしたTNT試験と心臓発作歴のある患者8888人(平均年齢62歳)を対象にしたアイデアル試験の結果がベースになった。
 
  TNT試験は平均5年間追跡調査し、リピトール80mgの有効性と安全性を評価した。アイデアル試験は、リピトール80mgまたは20mg〜40mgを投与し、より積極的なLDL(悪玉)コレステロール低下療法で心血管に対するさらなる利益が得られるかを探った。

 コレステロールなどでつくられたプラーク(血管壁にできた隆起物で内部には大量の脂質を含む)が、動脈壁に蓄積した状態をアテローム性動脈硬化症という。プラークの蓄積が動脈の硬化や肥厚化を引き起こす。

 動脈硬化は動脈の閉塞(へいそく)を招き、動脈が閉塞すると各臓器に運ばれる血液と酸素の量が減る。

 この現象が心臓で起こるのが冠動脈疾患で、心臓発作を起こす。脳ではアテローム性動脈硬化症が脳卒中を引き起こす原因になる。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2007年3月16日付)
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