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積極的脂質低下療法 心不全による入院リスクを低下
 米国心臓協会誌「サーキュレーション」は、世界14カ国の冠動脈疾患患者を対象にした平均5年間の大規模臨床試験(TNT試験)の参加患者を再解析した結果、積極的な脂質低下療法は冠動脈疾患患者の心不全による入院リスクを低下させる、という記事を掲載した。

  TNT試験は、米ファイザー社が資金提供した治験統括医師主導型の臨床試験。世界14カ国の冠動脈疾患のある35歳〜75歳の男女1万1人を登録。高脂血症治療薬「リピトール」(一般名アトルバスタチン)を1日1回80mg投与する群と1日1回10mg投与する群に分け、平均5年間にわたって追跡調査した。

 患者1万1人の心不全による入院の発生率は、リピトール80mg投与群2・4%、10mg投与群3・3%だった。

 これらの患者を対象にした再解析では、心不全の既往歴のある患者781人の心不全による入院発生率は80mg群10・6%、10mg群17・3%で、心不全の既往歴のない患者の入院発生率80mg群1・8%、10mg群2・0%と比較すると、明らかに有意差が認められたとしている。

 リピトールは、生体内のコレステロールの合成を持続的に抑制する一方、血液中のLDL(悪玉)コレステロールの取り込みを促す。ファイザー社によると、この作用によって、リピトールの1日1回10mg投与で、悪玉コレステロールが平均41%低下し、総コレステロールが平均30%低下するという。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2007年2月23日付)
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