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慢性腎疾患患者の心臓発作と脳卒中 発症リスク32%低下
 高脂血症治療薬アトルバスタチン80mg錠を服用した心疾患歴のある慢性腎疾患患者の心臓発作と脳卒中発症のリスクが、アトルバスタチン10mg錠を服用した患者のリスクに比べると、32%低下した、と米シカゴで開かれていた米国心臓協会の年次学術大会で報告された。

 今回の報告は、医師主導型の国際大規模試験(TNT試験)に基づく。世界14カ国の35〜75歳までの冠動脈疾患歴のある慢性腎疾患患者の男女10001人が参加、平均5年間追跡調査した。試験資金は米ファイザー社が提供し、独立した委員会が運営した。

 TNT試験の1次エンドポイントは、心疾患死、非致死的心臓発作、心停止後の蘇生(そせい)、致死的/非致死的脳卒中など主な心血管イベントの抑制だった。

 報告のベースになった解析では、中程度から重度の慢性腎疾患の患者3107人を解析対象にした。その結果、アトルバスタチン10mgでも80rでも腎機能の改善がみられ、10mg療法で腎機能の低下が停止可能になり、80mg療法では腎機能の改善可能性があるという。

 慢性腎疾患の患者に対するアトルバスタチンの用量依存的効果が確認されたのは初めて。

 アトルバスタチンは2000年5月、商品名「リピトール」としてアステラス製薬が製造販売し、米ファイザー社の日本法人が共同販売している。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年11月25日付)
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