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新タイプの糖尿病治療薬 V相治験始まる
 米メルク社と小野薬品工業(大阪市)は、糖尿病治療薬では新しいタイプの経口剤シタグリプチンの日本での第V相臨床試験を開始した。

 シタグリプチンは、選択的ジペプチジルペプチターゼ(DPP)―4阻害薬。既存の糖尿病治療薬であるスルホニル尿素薬単剤では血糖値を十分コントロールできなくなったU型糖尿病患者が対象。米メルク社が開発しFDA(米国食品医薬品局)は製造販売を承認済み。

 インクレチンシステムという血糖値を下げる体内の仕組みを増強することによって高血糖を抑制する。血糖値が上がると消化管ホルモンのインクレチンが、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンの量を増やすとともに、肝臓でのグルコース(糖)の生産を抑制する。この2つのメカニズムによって血糖を下げるわけだ。

 シタグリプチン剤とスルホニル尿素剤を52週間投与した海外での比較臨床試験では、糖尿病患者の血糖値長期管理の目安になるHbA1c(ヘモグロビン・エイ・ワン・シー)が7%未満に低下した割合は、シタグリプチン剤投与群63%、スルホニル尿素剤投与群59%とほぼ同程度だった。体重はスルホニル尿素剤投与群が1・1`重くなったのに対し、シタグリプチン剤投与群は1・1`軽くなった。糖尿病治療薬の代表的な副作用である低血糖症の発現率は偽薬群と同様だった。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年8月5日付)
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