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ARBテルミサルタンが、脳・心・血管イベントの抑制でACE阻害剤と同等の効果
 アンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)と呼ばれるタイプの降圧薬テルミサルタンは、ACE阻害剤と呼ばれるタイプの降圧薬ラミプリルと比べ、脳・心・血管イベント抑制で同等な効を得られることが、脳・心・血管イベントの高リスク患者2万5千人を超える国際的な大規模臨床試験で分かった。

 この臨床試験の登録基準は、55歳以上で、冠動脈疾患、脳卒中、一過性脳虚血発作、末梢動脈疾患、臓器障害を伴う糖尿病のいずれかの病歴がある脳・心・血管イベントの高リスク患者。世界40カ国・700施設以上で患者25、620人が登録している。

 試験は、高リスク患者をテルミサルタン80mg投与群、ラミプリル10mg投与群、テルミサルタン80mgとラミプリル10mgの併用投与群に無作為に割り付け。心血管死、心筋梗塞、脳卒中、うっ血性心不全による入院を、主要評価項目にして比較した。

 その結果、脳・心・血管のイベント発生率は、テルミサルタン群16.66%、ラミプリル群16・46%と同等の効果だった。併用投与群は、ARBとACE阻害剤を併用した場合の相加効果を調べる目的だったが、併用による相加効果はなかったという。

 こうした臨床試験の成績は、3月24日から4日間、米ルイジアナ州ニューオーリンズで開かれた第57回米国心臓病学会で報告された。

 テルミサルタンは、独ベーリンガーインゲルハイム社が開発した。国内の商品名は「ミカルディス」。高血圧症の治療薬で販売されている。

 ラミプリルは国内未承認薬だが、欧州では広く使われているという。2000年、偽薬との比較試験で、脳・心・血管イベントの発症リスクを約20%抑制したと発表された。

 一方、テルミサルタンは06年、高血圧患者を対象にした臨床試験でテミプリルに比べ有意に降圧効果があったとされた。07年、U型糖尿病患者を対象にした臨床試験では同じARBのロサルタンと比較し、腎臓保護効果として蛋白尿を有意に減少させることが示された。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2008年4月6日付)
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