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不安定プラーク診断に成功 心疾患などを予防 久留米大の共同研究グループ |
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動脈硬化が起こった後の血管の壁にでき、破裂すると、急性心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞などにつながる「不安定プラーク(粥腫=じゅくしゅ)」を、久留米大第三内科と同病院PET検診センターの共同研究グループがPET(陽電子放射断層撮影装置)を使って診断することに成功した。
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| PETカメラで撮影した動脈硬化症患者の頚(けい)動脈。矢印の不安定プラークが炎症を起こし光っている(久留米大病院提供) |
共同研究グループは、血中のコレステロール値を下げるために使われている高脂血症治療薬シンバスタチンが、炎症を抑制し病変を安定させることもPETで突き止めた。高脂血症薬に抗炎症作用があることは示唆されていたが、確認されたのは初めてという。
PETは、がんの検診や診断で用いられる。がん細胞が、ブドウ糖をエネルギー源として良く取り込む性質に注目し、ブドウ糖と似た分子構造を持つ物質に放射線同位元素を付けて静脈から注射。物質が全身に回ると、PETカメラで物質の周りに集まったがん細胞を撮影し、どの部位にがんができているか突き止める。ただ炎症に反応することも少なくない。
共同研究グループは、PETが炎症にも反応することを“逆手”に取って、動脈硬化を起こした患者の頸(けい)動脈を調べた。2004年1月以降、PET検診センターを受診した約1000人を調べたところ、1割〜2割に不安定プラークがあることが分かった。
不安定プラークは、薄い繊維性皮膜に覆われたコレステロールの結晶(脂質塊)。これが破れると、血栓ができて冠動脈の狭さくや閉塞が起き、不安定狭心症、急性心筋梗塞、脳梗塞といった重大な疾患につながることもある。このため血管内エコー法(IVUS)や血管内内視鏡などでプラークの早期検出に努めているが、十分とは言えないのが現状だ。
久留米大病院では、不安定プラークを持った患者を対象に、高脂血薬の一つシンバスタチンを投与。その結果、プラークが安定し破裂しにくくなることも判明した。
久留米大医学部第三内科の今泉勉教授(心臓・血管)は「不安定プラークと安定プラークを区別できる意義は大きい。まずカテーテルを使って危険な不安定プラークを取り除いたり、炎症を抑えたりして心疾患や脳の血管障害を予防できる」と指摘している。
(熊本日日新聞2006年4月26日付「夕刊メディカル」) |
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