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「乳歯バンク」を開設 幹細胞分離し再生医療促進 名古屋大
 乳歯の中から、骨や神経などさまざまな細胞に成長する幹細胞を取り出して再生医療の研究に役立てようと、抜けた乳歯を集める「乳歯幹細胞研究バンク」を設立したと、名古屋大の上田実教授らが発表した。大学や公共機関がこうしたバンクを開設するのは世界で初めてという。

 乳歯バンクは、名大病院などの患者から提供を受け、乳歯の中の歯髄から幹細胞を分離して保存し、再生医療の研究に役立てることが目的。将来は、子どものころ抜けた乳歯を保存しておいて、高齢になって骨折した際に骨を再生したり、孫の乳歯を使って祖父母の骨折治療に役立てる可能性があるという。

 上田教授らは、乳歯が容易に集めることができる上に、幹細胞を高密度で含み、増殖能力が高い特徴を持つことに着目。人の乳歯を使った実験で、歯髄から取り出した幹細胞を培養し、骨細胞に分化することを確認している。

 上田教授は「抜けたら捨てられる乳歯の幹細胞は、受精卵に含まれる幹細胞などと比べて倫理的問題がなく、再生医療の貴重な資源。多くの人から提供してもらい、早期の臨床応用を目指したい」と話している。

(熊本日日新聞2008年1月5日付朝刊)
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