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加齢黄斑変性 認知度低い目の生活習慣病
 放置しておくと、失明しかねない加齢黄斑変性。網膜中心部の黄斑部の障害が原因で、高齢者の増加で患者も増えている。ただ緑内障や白内障に比べると認知度は低い。

全国の五十代〜七十代の男女二千三百四人を対象に、ノバルティスファーマ社(東京都港区)が二〇〇六年十月に「白内障」「緑内障」「糖尿病網膜症」「加齢黄斑変性」という四つの眼疾患名の認知度を調べた。

 その結果、白内障は92・5%、緑内障は87・8%、糖尿病網膜症は57・7%だった。ところが、加齢黄斑変性は24・3%。四人に一人も知らなかったわけで五十代男性では17%台にとどまった。

 また調査では、眼(め)に疾患の不安があった時、最初の相談相手として39・5%が「家族」を挙げた。次いで「近隣の眼科医」37・9%、「総合病院の眼科医」11・9%だった。特に五十代〜六十代では、女性に比べ男性の方が眼科医より家族に相談する傾向が強かった。

 実際に疾患名を診断された率は、白内障15・9%、緑内障4・5%、加齢黄斑変性1・5%、糖尿病網膜症1・0%。この数字からは、加齢黄斑変性の患者数は糖尿病網膜症とほぼ同じくらいと推測される。加齢黄斑変性の診断率を年齢・性別でみると、女性六十代が2・5%で最高。続いて女性七十代2・2%、男性六十代2・1%の順。

 加齢黄斑変性は委縮型と滲(しん)出型がある。委縮型は網膜中心部の委縮や壊死(えし)が原因で長い間かかって視力が落ちる。滲出型は、網膜外側の脈絡膜の毛細血管から新生血管という異常な血管が網膜に向かって伸びる。新生血管は出血やむくみを起こし、網膜や視細胞を傷つけ視力が急速に低下する。どちらのタイプも初期症状は物がゆがんで見える。その後、視野の中心部が見えにくくなったり、黒ずんだりしていく。

 滲出型は新生血管の出る位置によって治療法が決まる。新生血管が、黄斑部で最も感度の高い中心窩(か)という部分以外にあるならレーザー治療、中心窩にあれば光線力学療法になる。

 この病気は「目の生活習慣病」と呼ばれており、喫煙は重大な危険因子という。緑黄色野菜の積極摂取は予防法の一つ。

  (熊本日日新聞2007年2月7日付夕刊メディカル)


 
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