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眼球内の動きを映像化 国際学会で最優秀賞 人吉市の眼科医・南さん
 人吉市下城本町のみなみ眼科院長の南宣慶さん(51)が、このほどポルトガルで開かれた2005年の国際ヨーロッパ白内障屈折手術学会の学術映像審査特別部門で最優秀賞を受賞した。白内障手術時の眼球内の動きを映像にとらえ、より安全な手術法を追求する研究が評価された。

白内障手術時の眼球内の動きを撮影した受賞映像を前に、トロフィーを手にする南さん=人吉市のみなみ眼科
 同学会は、アメリカ白内障屈折手術学会と並ぶ国際的な大会で、個人開業医の受賞は異例。1995年にも同部門で最優秀賞を受けており2度目の快挙となった。

 白内障は眼球のレンズ(水晶体)が濁り視力が低下する病気。南さんは91年の開業直後から、超音波で濁ったレンズを乳化し、吸引除去する手術法を採用。自ら開発した器具を使って、手術中のダメージを軽減するなど、白内障治療の最先端を歩んでいる。

 手術がレンズを支えるチン小帯などに与える影響を、豚の目を使用した映像で研究。95年度の受賞では、透明なチン小帯を独自の技術で染色し、手術時のチン小帯の動きを世界で初めて映像にとらえた。

 今回は、手術時の眼球内の各部位の動きをさらに詳細に撮影した。手術で使用する液体の眼球内の流れを分かりやすく描写。手術のやり方次第では、チン小帯を傷めるだけでなく、代わりに挿入した人工レンズが不安定になる可能性があることを明らかにした。

 同学会には世界各国から1万3000人の眼科医が参加。受賞者の大半は、各国を代表する大学や大病院の研究者、医師が占めている。

 南さんは毎年、中国や韓国、ベトナムに招かれ、講演や手術実演など先端医療の普及にあたっている。人吉市での受賞祝賀会には各国の研究者もかけつけた。

 今回の受賞に、南さんは「地域医療に携わる中で国際的な評価を受けることができ、うれしい。より安全な手術法の確立に向けさらに研さんを重ねたい」と話している。(木村彰宏)

  (熊本日日新聞2006年1月20日付朝刊)

 
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