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| 近視レーシック手術 角膜表面を薄切り、視力回復 |
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エキシマレーザーという波長の長い紫外線レーザー光で近視を治すレーシック手術が、次第に普及しつつある。正味の手術時間は両目合わせても十分ほど。術後、半時間ほど目を休ませれば、大半の患者は視力が出て、回復も早いという。
レーシックは米国で開発され、既に10年ほどの実績がある。プロゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ選手が手術後に6連勝し、レーシックが一躍脚光を浴びた。米国の手術件数は2000年に150万件を超えた。
■コンピューター制御
日本では1997年に、東京歯科大市川総合病院(千葉県市川市)の坪田一男・眼科教授らが、専門施設「南青山アイクリニック」(東京都港区)を開設した。レーシック手術は、コンピューターに制御されたエキシマレーザーが自動的にやってしまうのが特徴で、短時間に終わり、眼科医の出番はあまりない。同クリニックの戸田郁子院長は「手術した日はぼやけているが、翌日からすぐにはっきり見えるメリットは大きい」と話す。
日本では「目の手術」に対する怖さがまだ根強いが、身近にレーシック経験者がいると、その良さを聞いて積極的に受ける人が増えているという。
近視治療(屈折矯正手術)は、黒目の部分に位置する透明の角膜表面にレーザーを当てて角膜を削り、カーブを緩くして屈折力を弱める原理に基づく。戸田院長は「目の屈折力は、角膜が3分の2を、水晶体は3分の1を担っている。レーシックは白内障手術のように、目の中の手術ではなく、目の表面だけの手術」と説明する。
角膜の厚さは個人差はあるが約0・5ミリ。レーザーはコンピューター技術との組み合わせで1000分の1ミリの厚さで削れる。
最初はレーザーを角膜表面に直接当てる方法だった。しかし痛みや感染の恐れなどがあったため、より優れた方法としてレーシックが登場した。
レーザーを当てる前に、角膜表面をカンナをかけるように薄く切る。次に、このフタのようになった部分(フラップ)をめくり、レーザーで削る。レーザー照射が終わると、めくったフラップを戻して手術終了。フラップは1〜2分ほどでくっつき、まばたきぐらいでは動くことはない。
「レーシックは安全、確実、単純、安定の4つをクリアしている。両目同時が普通で、安全性が高いことの裏返し」。戸田院長は言う。
■入念な術前検査
手術は簡単だが、手術前の検査は極めて入念。これがレーシックの一番大事なところだ。
問題は角膜の厚さ。近視が強いほど削る必要があるが、厚さが0・4ミリ未満になると危険とされる。このため5人に1人は不適応になるという。
さらに白内障や網膜疾患、円錐角膜などは不適応。20歳以下の人や妊婦、全身疾患の患者も不適応にしている。
同クリニックは、本人の満足度により5%前後の再手術をしているが、手術による合併症などはほとんどないという。
戸田院長は「スポーツ選手や、ドライアイでコンタクトレンズを使えなかった人などには非常に喜ばれ、満足度が高い。レーシック不適応の人にも他の方法がある」と言っている。同クリニックは横浜市、静岡市、名古屋市、大阪府吹田市、福岡市にもあり、これまでの手術実績は6月末現在で2万2213人。手術価格は48万円。問い合わせは0120-893-810。南青山アイクリニック福岡(電)092(283)5555。
(熊本日日新聞2003年8月27日付夕刊メディカル)
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