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糖尿病薬物治療多様に インスリン製剤など開発相次ぐ
 国内の糖尿病のほとんどは肥満、運動不足など生活習慣が原因で中年からの発症が多い。膵臓(すいぞう)からのインスリン分泌減少などによって、血液中の糖を細胞にうまく取り込めなくなるために血糖値が上昇する。

 治療はカロリーと栄養バランスに注意する食事療法と、体を動かす運動療法が基本。それでも血糖値を十分にコントロールできない場合は、薬物療法の対象になる。

 六月の米糖尿病協会大会に参加した綿田裕孝順天堂大准教授は「さまざまなインスリン製剤や、新しい作用の治療薬が開発され、薬物治療が多様になってきた」と話す。

 薬物治療はまず、インスリン分泌を促進させる薬やインスリンの効果を高める薬、食後の血糖値上昇を緩やかにする薬で開始し、効果が不十分ならインスリン製剤を使う。

 インスリンは常に一定量の基礎分泌と、食後の血糖値上昇に対応する分泌がある。

 インスリン製剤も長時間、血中に一定の濃度で存在する「持効型」、投与後すぐに血中濃度が上がって食後高血糖に対応する「速効型・超速効型」などがあり、患者の状態に応じて、さまざまな組み合わせが可能になってきた。

 新しい作用の薬としては「GLP1関連製剤」が、国内でも臨床試験が進められている。GLP1は小腸から分泌されるホルモンでインスリン分泌を高める働きをするが、糖尿病患者ではGLP1分泌が減っている。

 新薬はGLP1類似物質とGLP1を分解する酵素の作用を抑える物質。綿田准教授は「これまでの臨床試験では副作用も少なく、期待できる」と話している。

(熊本日日新聞2007年9月22日付朝刊)

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