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血糖自己測定器は、自動校正機能付きの方がインスリンの誤投与防ぐ
 糖尿病患者が、校正不良の血糖自己測定器を使った場合、インスリンの投与量に大きな誤差が生じ、結果的に健康状態を悪化させる、という米国の専門医の研究論文を学術誌『ジャーナル・オブ・ダイアベティス・アンド・テクノロジー』が掲載した。

 論文は、自動校正機能付き血糖自己測定器の方が、手動で校正する仕組みの測定器よりも、インスリンの誤差量を招くリスクを低減すると指摘。誤った量のインスリンを投与しないため、糖尿病患者に血糖測定器の正しい校正の方法を指導するか、自動校正機能付きの測定器を使うことを推奨すべきだとしている。

 今回の研究は、低用量インスリンの投与手順通りの血糖測定に、校正を誤った測定器を使い、その後のインスリン投与量にプラス・マイナス2単位と3単位の誤差が発生する頻度をそれぞれ調べた。その結果、2単位の誤差発生率は、手動で正しく校正した場合で7.1%、誤校正では50%だった。また3単位の誤差発生率は、正しく校正して0.49%、誤校正では22.3%だった。

 一方、自動校正できる(手動校正が不要)測定器では、プラス・マイナス1単位と2単位の誤差が、インスリン投与量に発生する率はそれぞれ35.4%、1.4%だった。2単位を超える誤差の発生は確認されなかった。

 例えば、インスリンをどれくらい投与すればいいか調べるために使った血糖自己測定器が誤校正で、患者が結果を信じたらインスリンの過剰投与につながる。重い低血糖症のほか、行動障害、錯乱、意識不明などになり、こん睡して死亡する場合も。半面、適用量に達さない量のインスリン投与を続けていたら、糖尿病性の腎症や神経症、網膜症、心臓病などを発症する。

 研究には、医療機関3カ所の糖尿病患者116人が参加、血糖値は52〜498r/dlの範囲だった。絶食後、2時間の食事負荷試験を実施。食前、食後1時間後と2時間後に指先から採血し、5種類(うち2種類は自動校正機能付き)の血糖測定器で血糖値を測ったが、誤校正の状態で使った測定器もあった。各測定器が表示した血糖値は、検査室の血糖分析装置で得られた値と比較し、機種の精度を評価。誤校正の測定器で得られた血糖値の平均誤差は+29%〜37%だった。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2007年5月22日付)

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