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転移性結腸・直腸がんの治療薬を承認申請
 米イムクロン社、独メルク社の日本法人(東京都目黒区)、米ブリストルマイヤーズ・スクイブ社の日本法人(東京都新宿区)は、切除不能な転移性の結腸・直腸がん治療薬セツキシマブの製造販売を、厚生労働省に承認申請した。

 セツキシマブは、ヒト上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)を標的とした初のIgG1モノクロール抗体。EGFRと特異的に結合し、EGFRの活性化と結合によるシグナル伝達を抑制。その結果、正常組織への腫瘍(しゅよう)細胞の浸潤と腫瘍細胞の増殖を抑える。

 承認申請には、国内での治験データのほか、欧州で実施されたボンド・スタディーとマベル・スタディーという2つの治験データが添付されている。

 ボンド・スタディーは、別の抗がん剤塩酸イリノテカン(商品名トポテシンなど)を使った化学療法では進行を止められなかった転移性の結腸・直腸患者218人にセツキシマブを併用投与した。その結果、50%の患者のがんの進行を4カ月以上遅らせることができた。また22・9%の患者で腫瘍の50%以上が縮小したという。

 マベル・スタディーは、塩酸イリノテカンによる化学療法が効かなかった1147人の転移性の結腸・直腸がん患者に対しセツキシマブを併用投与したところ、生存期間が平均9・2カ月になった。

 日本でも塩酸イリノテカンの化学療法が奏効しなかった転移性の結腸・直腸がん患者でボンド・スタディーやマベル・スタディーと同様の成績が得られたという。

 日本人の結腸・直腸がん患者数は、肺がん、胃がんに次いで3位。患者の約25%に転移症状がみられる。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2007年2月7日付)

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