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| イレッサ 急性肺障害・間質性肺炎の発症率 他の抗がん剤の2〜3倍 |
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肺がん治療薬「イレッサ」(一般名ゲフィチニブ)の副作用とされる急性肺障害・間質性肺炎の発症率は、他の抗がん剤を投与した患者に比べると2倍〜3倍高くなることが、イレッサを輸入販売しているアストラゼネカ社(大阪市)の大規模な国内調査で明らかになった。
調査は2003年11月〜06年2月にわたり、全国51カ所の医療施設(54診療科目)の患者延べ4423人を登録。イレッサまたは他の抗がん剤の投与開始から12週間以内にイレッサの主な副作用とされる急性肺障害・間質性肺炎の発症率を調べた。その結果、イレッサ群(全体の42%)の発症率は約4・0%、他の抗がん剤群(全体の58%)は約2・1%で、イレッサ群が約2倍上回った。
ヘビースモーカーや女性などは、イレッサの副作用が起こりやすいとされているため、こうした対象患者の違いを考慮して調整すると、イレッサは他の抗がん剤よりも発症リスクが約3・2倍になるという。ただ同社は「登録患者のうちイレッサの副作用が起こりやすい危険因子を持つ患者は、実際はほとんどがイレッサ投与群から除外されているので、3・2倍という数字は、対象患者の違いを理論上組み入れた値になる」としている。
投与期間の違いによる急性肺障害・間質性肺炎の理論上の発症リスクは、開始後4週間以内はイレッサ群は他の抗がん剤群の約3・8倍、4週間後は約2・5倍で、イレッサを投与する患者は少なくとも4週間は入院して医師が管理するという治療方針の正しさが裏打ちされた。
さらにイレッサ群では、重い副作用の白血球減少による死亡者が皆無だった。
一方、今回の調査からは、イレッサ療法でも、他の抗がん剤による化学療法でも、肺がん治療歴、喫煙歴、間質性肝炎の病歴、全身不良状態、初回診断から急性肺障害・間質性肺炎発症日までの期間が半年以内、正常肺の範囲が半分以下、55歳以上、心血管系の合併症―は、急性肺障害・間質性肺炎の発症に関する共通の危険因子になることも分かった。
肺がんは難治がんの一つ。国内では毎年、5万6000人以上が肺がんで亡くなっている。潜伏期間が長いため診断された時は、大半の患者が他の病気にもかかりやすい段階に進行している。急性肺障害・間質性肺炎は、そんな他の病気の一つで肺組織が破壊されて最後は呼吸機能不全になる。国内の急性肺障害・間質性肺炎の発症率は肺がん患者の2%〜8%とされる。(南里秀之)
(くまにちコム「健康・医療」2006年9月28日付)
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