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ポリープ型以外の大腸がんが3割に

 大腸がんの3割がポリープから進行せず、正常な粘膜から発生する「デノボがん」と呼ばれるタイプが占めることを、熊本市新町の服部胃腸科の医師2人が突き止めた。デノボがんは、早期では平らな形で発見が難しく、小さくても進行が早い。「ポリープさえ切除すれば大腸がんは防げる」という従来の考え方に警鐘を鳴らす研究で、デノボがんへの対処が医療者の間でクローズアップされそうだ。

 2人は、尾田恭副院長(41)と後藤英世医師(37)。2001年までの4年間に同医院で大腸内視鏡検査を受けた40〜79歳の約1万4800人を2年余りかけて追跡調査し分析。発見された早期の大腸がんがポリープから発生したものか、デノボがんかを調べた。この結果、がんのうち29・8%がデノボがんと分かった。

 大腸ポリープは「がんの芽」といわれ、10ミリ以上になると、がんを含む可能性が高くなり、一般に5ミリ以上のポリープが切除の対象となる。「ポリープ100個のうち、実際にがん化するのはわずか6個程度と言われている。ポリープ切除が本当に役立つのかという問題意識から始めた」と尾田副院長。

 従来の研究では、調査する医療機関のデータにばらつきがあり、ポリープがんとデノボがんの割合は、はっきり分かっていなかった。後藤医師らは内視鏡の受診者約3万2000人から、過去5年以内に大腸がんにかかったり、10ミリ以上のポリープの治療を受けたなど、既に症状を経験した患者を除くことで、より一般的な市民に近いデータを得ることができたという。

 研究成果は、25日からチェコ・プラハで開かれる欧州消化器病学会で後藤医師が発表する。後藤医師は「大腸がんはポリープだけに注意していればいいわけではない。今後はデノボがんを早期に発見するための質の高い検査が求められる」と話している。(文化生活部・高本文明)

 (熊本日日新聞2004年9月19日付朝刊)

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