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欧米の医師、乳がん患者への再発告知「最も辛い」
 乳がん治療に携わる欧米の医師の40%以上が、患者に対するがんの再発告知が最も辛(つら)いことと感じていることが、スペイン・バルセロナで開かれた第14回欧州がん会議で報告された。帰宅後も医師の30%以上は再発患者のことを気掛かりにしている。

 英アストラゼネカ社が依頼した会社のインターネットや電話を使った調査で分かった。仏、独、伊、英、米の5カ国の腫瘍(しゅよう)内科医と乳がん手術の執刀医の計462人にアンケートし、結果をまとめた。

 会議での報告によると、医師の41.8%ががんの再発告知が最も辛いと回答。医師の72%が、早期乳がんの告知は再発告知より伝えやすいと考えていることと合わせると、再発告知が医師にも相当な重圧になっていることが明らかになった。

 このことは、帰宅後に再発した患者が気掛かりと答えた医師が33%に上ったことでも裏打ちされた。

また医師の69.4%は、患者に最善の治療法を処方できているか不安を持っていると回答。このため患者が治療方針を信頼し、乳がんを乗り越えた後の人生に希望を持っている状況に、医師の89%が強い満足感を抱き、「遠隔再発の心配がない」と患者に伝える時に医師の62%が最もやりがいを感じる、としている。

 この報告書を共同作成した英ブリトン・アンド・サセックス・メディカルスクールのレーズリー・ファローフィールド教授は「今回の調査から医師にもサポートが必要なことが分かった。乳がんの再発は、患者に非常に辛い出来事であり、医師はさらに優れた治療法を必要としている。有効な治療法が確立されれば、告知する頻度は減るはずだが、難しい話し合いが必要な場合に患者と医師の双方が、精神的負担を軽くできるコミュニケーション技術を医師に習得させることも重要だ」と指摘している。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2007年10月10日付)

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