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抗がん剤ゲフィチニブがドセタキセルと同程度の有効性
 韓国ソウルで開かれていた第12回世界肺癌会議で、経口の抗がん剤ゲフィチニブが治療歴のある進行性非小細胞肺がん患者の全生存期間で静脈注射剤のタキサン系抗がん剤ドセタキセルと同程度の有効性があり、タキサン系薬剤はビンカアルカロイド系薬剤よりも進行性非小細胞肺がん患者の生存期間を有意に延ばした、とそれぞれ報告された。

 ゲフィチニブとドセタキセルの有効性が同程度という結果は、治療歴を有する進行性の肺がん患者1、466人を対象にした第V相臨床試験の2剤直接比較で示された。この試験は、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼという酵素の働きを選択的に妨げるタイプの抗がん剤が、化学療法の在来薬剤に非劣性を証明した初の試験という。

 ドセタキセルなどタキサン系薬剤療法は、ビンデシンなどビンカアルカロイド系薬剤療法に比べ進行性非小細胞肺がん患者の生存期間を有意に延長という結果は、7つの臨床試験に参加した患者2、867人の個別患者データ(IPD)のメタアナリシス(過去に独立して実施された複数の臨床試験のデータを統合し統計をとる手法)で確認された。

 7つの臨床試験のうち、3つの試験はドセタキセルとプラチナ製剤との併用、2つの試験はドセタキセルとゲムシタビンとの併用、残る2つの試験はドセタキセルが単独で使われた。7試験のうち6試験はビノレルビンが、残る1試験はビンデシンが比較対照薬剤になった。

 タキサン系薬剤もビンカアルカロイド系薬剤も、大別すると微小管阻害剤と呼ばれる。微小管は、細胞分裂の際に紡錘体の形成、細胞内小器官の配置や物質運搬など、細胞の正常機能維持に大きな役割を果たしている。タキサン系とビンカアルカロイド系は、この微小管に働いて抗腫瘍(しゅよう)作用を発揮する。どちらも進行性非小細胞肺がんのファーストライン(第一選択)治療薬として広く使われている。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2007年9月19日付)

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