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脳卒中患者の再発リスク低下 アトルバスタチン
 米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は、脳卒中患者に対する脂質低下療法の大規模臨床試験の結果を掲載した。コレステロール低下剤のアトルバスタチンカルシウム錠を服用した脳卒中患者は、偽薬を飲んだ患者に比べ、脳卒中の再発や心臓発作などの心臓疾患を発症するリスクが有意に低いことが分かった。

 大規模臨床試験は、心臓疾患の病歴がなく、過去6カ月以内に脳卒中か一過性脳虚血性発作を起こした患者4731人を対象に、平均5年間追跡調査した。患者はコレステロールがやや高め。アトルバスタチン(1日80mg)または偽薬を投与した。

 その結果、偽薬投与群に比べ、アトルバスタチン投与群は脳卒中の再発リスクが16%低下、心臓発作や心臓死、心停止後蘇生(そせい)などの心臓疾患リスクも35%低下した。

 脳卒中は虚血性と出血性に大別される。多くみられるのは虚血性の脳梗塞(こうそく)で、米国心臓協会によると全米の脳卒中患者の88%を占めている。脳内血管の破裂など出血性は残る12%。

 同試験終了後、試験の対象患者に発生した脳卒中が梗塞か出血かを調べるため、データを解析した。結果、再発した脳卒中の大半は梗塞、ごくまれに出血があった。アトルバスタチン投与群は、偽薬投与群より脳梗塞の発症リスクが22%低下した。一方、脳出血の発症はアトルバスタチン投与群2・3%に対し偽薬群1・4%だった。ただ脳出血による死亡者数は両群に差はなかった。

 日本では、アトルバスタチン(商品名リピトール)は2000年5月から、アステラス製薬(東京都中央区)が販売している。米デンドライト社が発表した05年の世界の製品別売上高のトップ40ではリピトールは売上高約130億ドルでトップだった。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年8月11日付)

 ※関連記事 「トップはリピトールの130億ドル 世界の医薬品売り上げ」
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