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世界初・パッチタイプのアルツハイマー型認知症治療薬が有効
 世界初のパッチ剤タイプのアルツハイマー型認知症治療薬「エクセロン」(一般名リバスチグミン)が、同型認知症患者1000人以上を対象にした6カ月間の臨床試験で有効性を示したことが、スペイン・マドリッドで開かれた第10回国際アルツハイマー型認知症・関連疾患会議で報告された。

 臨床試験は、世界21カ国、100施設で中程度のアルツハイマー型認知症患者1195人(50〜85歳)を対象に進行中。このうち有効性では、パッチ剤10(24時間で9・5mg放出)とパッチ剤20(24時間で17・4mg放出)を1日1回貼付して偽薬と比較。記憶力が大幅に改善して日常生活を維持しやすくなった。集中作業は最大20秒早く終わらせることができたという。

 また、リバスチグミンのカプセル剤(6mg、1日2回投与)と比べても有効性はほぼ同等だった。

 忍容性では、吐き気と嘔吐(おうと)の発現率はパッチ剤10で、それぞれ7・2%、6・2%。23・1%と17・0%だったカプセル剤の約3分の1にとどまった。パッチ剤20も似たようなデータだったという。

 リバスチグミンは、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素「コリンエステラーゼ」の阻害薬の一つ。これを成分とするエクセロンは1997年以降、軽度から中程度のアルツハイマー型認知症の治療薬として世界70カ国以上で使われており、米国とEUではアルツハイマー型認知症とパーキンソン病による認知症の双方で効能を得ている。

 エクセロンのパッチ剤はスイス・ノバルティス社が開発、欧米では2006年末に販売製造の承認申請をする見込み。国内ではノバルティス社の日本法人と小野薬品工業が共同開発し、前期第U相臨床試験を終えている。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年7月30日付)
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