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脳動脈瘤破裂後の長期治療成績 コイル塞栓術と開頭手術は同等
 くも膜下出血による脳動脈瘤破裂の長期治療成績では、コイル塞栓術(血管内治療)とクリッピング手術(開頭手術)は同等という研究報告を、脳血管疾患に関する米国心臓協会発行の月刊誌「ストローク」6月号が取り上げた。

 手術1年後の治療成績は、コイル塞栓術の方がクリッピング手術よりも優れていた、という研究結果を、英医学誌「ランセット」が2002年10月号と05年9月号に掲載していた。

 今回の長期治療はCARAT試験と呼ばれ、米国の9施設で1996年1月1日から98年12月31日の間に、くも膜下出血による脳動脈瘤破裂を起こして治療を受けた患者のうち1010人(クリッピング術711人、コイル塞栓術299人)を登録し、最長でクリッピング術は9・6年、コイル塞栓術は8・9年追跡した。

 その結果、治療後1年間でクリッピング術患者の再治療率は1・7%、コイル塞栓術患者は7・7%だった。2年目以降、クリッピング術患者の再治療率は0%だったが、コイル塞栓術は2年目4・5%、3年目以降3・5%だった。

 再治療時、致死的または障害の残る合併症の発症率は、コイル塞栓術群11%、クリッピング手術群17%。コイル塞栓群の合併症が神経マヒや慢性頭痛などだったのに対し、クリッピング群の合併症は死亡だった。

 これらのデータに対し、研究責任者で米カリフォルニア大サンフランシスコ校のクライボーン・ジョンストン教授は「どちらの手術も1年後の再破裂率は非常に小さいことが明らかになった。手術1年後の再治療はコイル塞栓術の患者群のみにみられたが、コイル塞栓術は低侵襲で再治療での合併症発生率も低い。従って、術後1年後の再破裂や再治療の可能性が、コイル塞栓術の安全性と有用性を無効にしてしまうとは言い難い」としている。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年7月7日付)
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