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免疫抑制剤が全身型重症筋無力症の治療薬に
 厚生労働省は免疫抑制剤「ネオラール」(一般名シクロスポリン)を、特定疾患(難病)の一つである全身型重症筋無力症の治療薬として適応追加した。

 重症筋無力症は、末しょう神経と筋肉の継ぎ目に存在する神経伝達物質が働かなくなり、継ぎ目の部分で神経伝達障害が生じて運動障害をきたす自己免疫疾患。

 眼のみに症状が現れる眼筋型と、全身の筋力低下や易疲労性などの全身症状が現れる全身型がある。日本人の患者は推定約1万3000人。

 全身型の治療は、胸腺の摘出手術やステロイド剤投与などが一般的。ただ、良好な症状のままステロイド療法を止めることができる患者は26〜38・8%という。

 こんな患者や従来の治療では効果を得られない患者団体や医師が、厚労省に適応拡大を要望していた。

 シクロスポリンは真菌の代謝産物。臨床応用された世界初の免疫抑制剤。ネオラールはスイス・ノバルティス社が開発、2005年5月に発売され、臓器移植の際の拒絶反応の抑制、骨髄移植による拒絶反応の抑制、ベーチェット病、ネフローゼ症候群など幅広い自己免疫疾患の治療に使われている。日本など世界約100カ国で承認されている。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年7月5日付)
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