3大生活習慣病やこころ、こどもの病気など、最新治療法や先端医療の現状をお伝えします。
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花粉症対策 早めの内服薬服用に効果
花粉症の人にはつらいシーズンがやってきた。仕事の都合などで取りあえず市販薬を使ってもいいが、治療は耳鼻咽喉(いんこう)科を受診して、症状に見合った薬剤を処方してもらった方がいい。
花粉の飛散量は、夏に作られるスギやヒノキの花芽の多寡に左右される。昨年の春は、前年(2004年)7月が史上最高の猛暑で日照時間も長かったため花芽が成育、大量の花粉が飛散した。このため、もともとの花粉症患者のほか、新たに発症した患者も少なくなかった。
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平均値の60〜80%
今年の春は、昨年7月の気温や日照時間が前年7月を下回り、花粉の大量飛散は回避できる見通しだ。ただ財団法人気象業務支援センターによると、花粉飛散量は過去の平均値の60〜80%と予測されている。
九州では大分や宮崎など東九州側が多く、熊本は鹿児島とともに飛散量が最も少ない地域とみられている。
花粉症は早めの対応が効果的だ。一般的な治療法は、花粉が飛び始める2週間ほど前から、初期治療として抗アレルギー薬を服用する。発症後に受診して、服用する人も多い。
「治療の基本は内服薬を飲み続けること。点鼻薬は、内服薬の効果があまりない時に使う。しかし軽症なら点鼻薬だけでいい場合もある」。自治医科大大宮医療センター(さいたま市)の飯野ゆき子耳鼻咽喉(いんこう)科教授は、そう説明する。
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新しい点鼻薬登場
飯野教授によると、昨春は花粉の飛散量が多かったため、抗アレルギー薬が入った点鼻薬を使っても効果が低く、より効果の高いステロイドを含んだ点鼻薬を追加したこともあったという。
点鼻薬は、鼻の中に噴霧して花粉症に伴う諸症状を緩和させる。中でも鼻詰まりに効き、スッキリさせる。ところが市販の大半の点鼻薬には血管収縮薬が入っており、鼻の奥の膨れた粘膜の下を通っている血管を収縮させて効果を出す。
半面、習慣性になりやすく、使いすぎると、逆に悪化するため、注意が必要だ。
ただ今シーズンは、医療用医薬品の成分を含んだ新しい市販の点鼻薬が登場した。「パプロン点鼻Z」といい、抗アレルギー薬「フマル酸ケトチフェン」が入っている。
従来は医療用医薬品としてのみ使えたが、副作用も少なく、市販が認められたという。飯野教授は「データの蓄積も豊富で、比較的安心して使える。しかも、この点鼻薬には血管収縮薬が入っていない」と話す。
フマル酸ケトチフェンは内服すると、およそ5%の人が眠くなるとされる。ところがパプロン点鼻Zは、点鼻薬の形態を採っているため鼻の中だけに作用し、眠気はほとんど起きないとみられている。
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用法通りが肝心
点鼻薬で肝心なのは、用法通りに使うかどうかだ。「抗アレルギー薬の点鼻薬は、花粉症の期間は1日4回きちんと使えば、症状をかなり抑えることができる。一方、血管収縮薬が含まれた点鼻薬は、症状がひどい時に1日1〜2回、せいぜい1〜2週間使う程度に抑える必要がある」。飯野教授は、点鼻薬の使い方を、そうアドバイスしている。
(熊本日日新聞2006年2月22日付「夕刊メディカル」)
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