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花粉症対策 初期治療で症状抑えよう

 昨夏の記録的な猛暑で、今春はスギ花粉の大量飛散が予想される。熊本大付属病院(熊本市)のアレルギー専門医、鮫島靖浩・講師(耳鼻咽喉=いんこう=科・頭頸部外科)は「今春は一九九五年春以来の大量飛散になるだろう。花粉症の人は早めの対策を」と注意を呼びかけている。

 花粉症の患者は日本人の約20%という。三十歳代がピークだが、最近は年齢幅が広がっている。鮫島講師は「下は幼稚園児から上は六十歳代まで」と話す。三大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり。目のかゆみや充血などを伴う人もいる。仕事や勉強が手に付かない重症者から、鼻のむずがゆさが現れる程度の軽症者まで、症状の程度も千差万別。

 症状が現れる時期も、人によって違う。スギ花粉の飛散開始から約一週間後の最初のピーク時に発症する人から、最高のピークになる二月下旬から三月上旬に発症する人もいる。また花粉の飛散量で症状も変化する。

 治療法は経口剤の抗アレルギー薬(主に抗ヒスタミン薬)とステロイド点鼻薬の併用が一般的だ。最近は、眠気やけん怠感の少ない抗アレルギー薬や小児用のステロイド点鼻薬が現れ、幅広い年代、職業に対応でき易くなっている。

 「最も大切なのは初期治療。花粉症の人は、症状が出現する一〜二週間前から抗ヒスタミン薬などを使うと、症状の発生を遅らせたり、症状を軽くしたりできる」。鮫島講師は指摘する。

 花粉症の経験者は、のどの奥がむずがゆくなったり、鼻がむずむずし出したら、花粉症が始まる兆候と判断して専門医を受診した方がいい。またステロイド点鼻薬の登場で、花粉飛散シーズンの始まる直前でも効果が望める。

 スギ花粉が大量飛散する場合は、ステロイド点鼻薬と抗アレルギー薬の併用が最も有効という。
  ただ発症後は、ステロイド点鼻薬でも症状は容易に治まらない。アレルギー反応が反復すると、鼻粘膜の過敏性が進むためだ。さらに目のかゆみや充血などの症状も現れた患者には点鼻薬だけでは役に立たず、鮫島講師は「抗ヒスタミン薬とステロイド薬の配合剤などを短期間併用して症状を抑えることになる」。

 今春のスギ花粉の飛散開始時期は、例年より早いとみられている。鮫島講師は「自分がどのタイプの花粉症かを知って早めに受診すると、日常生活にそう支障を来さずシーズンを過ごすことができる」とアドバイスしている。

  (熊本日日新聞2005年1月5日付「夕刊メディカル」)
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