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熊本城マラソン

“喫煙ランナー”要注意 疲労たまりやすく、心筋梗塞のリスク大

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 運動中の喫煙は特に危険。医療関係者らでつくる市民団体「くまもと禁煙推進フォーラム」(代表・橋本洋一郎熊本市民病院診療部長)が熊本城マラソンの出場者に禁煙を呼び掛けている。昨年末には大会事務局に禁煙の推進を要望。副代表の高野義久医師は「スポーツと喫煙は相容れない。全国に誇れる大会にしてほしい」と訴える。

 同フォーラムの医師たちは、喫煙によって疲労がたまりやすくなることと、血液の粘り気が増えて心筋梗塞などのリスクが高まることの2点を注視する。

 たばこの煙に含まれる一酸化炭素は酸素の200倍以上も血液中のヘモグロビンと結合しやすく、そのため筋肉に酸素を送る能力が低下するという。

 熊本機能病院循環器内科部長の水野雄二医師は「喫煙すると疲労を早く感じるようになる」と指摘する。酸素が不足すると疲労物質の乳酸が筋肉の中で作られやすくなるからだ。

 さらに水野医師は血液の粘性が高まることも懸念する。一酸化炭素と結合したヘモグロビンが血液中に増えると代償と呼ばれる反応によって赤血球や白血球、血小板が増える。その結果、「血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞の危険が高まる。運動で大量の汗をかくと脱水症状になりやすく、さらに危ない」。高齢者や心臓病などの基礎疾患のある人は特に注意が必要だ。1、2週間の禁煙では血液中の一酸化炭素は減らないという報告もある。また、受動喫煙でも影響は避けられないという。

 水野医師は「喫煙者のランニングは体に負担をかけるのに、日本では認識が甘い。それどころか日本のスポーツ界はたばこを容認する風潮さえある」と疑問を投げかける。

 熊本城マラソンの事務局はコース上に喫煙所を設けず、スタッフはたばこを控える予定。だが、ランナーには積極的に求めない。(岡本幸浩)


熊本日日新聞2012年01月25日

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