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熊日郡市対抗駅伝

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大野龍二(旭化成) マラソンで五輪狙う 松宮さん超えたい
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「30キロでどれだけ自分の走りができるか。記録も狙いたい」と意気込む大野龍二(旭化成)
  「僕のマラソンはここから始まる、と思っている」。初の30キロに挑む大野龍二(旭化成)は「狙ったところでどこまでやれるか。次につながる結果を出したい」。来季以降の初マラソン挑戦を計画。視野にはマラソンでのロンドン五輪(2012年)出場をとらえている。

 今大会の目標タイムは大会記録(世界記録)の1時間28分0秒。「去年、日本選手権の一万メートルで松宮(隆行)さんに負けて2番で、北京(五輪)を逃した。あの人の記録を超えることが、あの人を超えることにつながると思う」。若武者の言葉はけれんがない。

 元日の全日本実業団駅伝1区で区間賞をとった後に体調を崩したが、その後に急ピッチで仕上げてきた。「手応えはある」と表情は明るい。

 旭化成からは数多くの先輩が熊日30キロに挑んだ。コース攻略法も「いろいろと聞いている」という。「フラットな残り5キロにどれだけ力を残せるか、だと思う。けん制しあっていたら記録は狙えない。最初飛ばして、中盤飛ばして、最後に粘るのが自分のレース。ラスト5キロでしっかり踏ん張りたい」。

 同い年のライバル三津谷祐(トヨタ自動車九州)の出場も良い刺激。「記録を狙いたいという気持ちはお互いに持ってるはず」と顔を紅潮させる。8日の唐津10マイルを制した三津谷を横目に「調整能力には自信がある。面白い勝負ができると思います」。笑顔に自信をのぞかせた。(陣立昌之)

三津谷祐(トヨタ自動車九州) 思い描く“新しい自分” 勝って次のステージへ
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筋力アップに取り組む三津谷祐(トヨタ自動車九州)
  「いつマラソンを走るのか、国内で一番注目を集めている選手だろう」。まな弟子の三津谷祐(トヨタ自動車九州)を森下広一監督は期待を込めてそう語る。

 五千、一万メートルの自己記録は日本歴代3位。同い年の大野龍二(旭化成)とともに、国内のトラックレースを引っ張る。日本男子マラソン勢は北京五輪で惨敗。3年後のロンドン五輪を戦う中心選手に、との期待を担う。

 しかし、本人はいたってクール。「実際に30キロを走り終えてみないことにはその先の展開は見えない」。思い描くのは“新しい自分”。「マラソンを走りたい、というはっきりした気持ちが出るまでは転向を簡単に口にしたくない」という。

 苦い経験が背景にある。2度出場した世界選手権は05年の一万メートルが19位。07年の五千メートルは予選で敗れた。北京五輪代表選考会の日本選手権は一万メートルで松宮隆行(コニカミノルタ)、大野に次ぐ3位。目標の五輪切符を逃し、「『五輪でやるんだ』という強い気持ちが欠けていた」。

 そんな三津谷をバルセロナ五輪銀メダリストの森下監督は「日本選手権前は目標が何なのか定まらないようだった。マラソンは周囲が決めるのではなく、本人の決意が大事だ」と指摘する。

 少しずつ意欲はわいてきた。ウエートトレーニングに時間を割くことが増えた。「長い距離を走るにはスタミナと筋力がいる。30キロを勝ちに行き、新しいステージに進むかどうかを見極める」と意欲を燃やす。(佐藤公亮)

豊後友章(旭化成、鎮西高出) 社会人1年目の成果を
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「社会人1年目の締めくくりになる走りを」と話す豊後友章(旭化成、鎮西高出)
 鎮西高出身の豊後友章(旭化成)は「社会人1年目の締めくくり。練習の成果をぶつけたい」と意欲を見せる。

 駒沢大を経て昨春入社。夏までのトラックシーズンは次々に自己記録更新と順調に見えたが「距離もその強度も半端じゃなかった」という実業団の練習に、最初はなかなかついて行けなかったと振り返る。秋風とともに「走れなくなった。自分の感覚と結果がずれて、陸上がこんなに苦しいもんか、と初めて知った」とスランプも経験した。

 昨年末の甲佐10マイルで4位(46分52秒)と好走し、浮上のきっかけをつかんだ。1日の丸亀ハーフマラソンでは日本人最高の佐藤敦之(中国電力)に3秒遅れの6位で、1時間2分27秒の自己ベスト。「調子は上がっている」という。

 大学の同級生だった安西秀幸(JALグランドサービス)が昨年出した1時間30分40秒が「目安になる」。今大会の目標は「1キロ3分ペースで押し通す1時間30分」とやや控えめに構えるが「だてに1年間旭化成で練習してきたわけじゃない」とひそかに闘志を燃やしている。



尾田賢典(トヨタ自動車、米野岳中出) 古里で「挑戦」のレース
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「挑戦するレースにしたい」と話す尾田賢典(左)(トヨタ自動車、米野岳中出)
  「挑戦するレースをしたい」。米野岳中出身の尾田賢典(トヨタ自動車)も初の30キロレースを地元・熊本で走る。「将来的にはマラソンも考えている。そのための30キロ。これをしっかり走れないと先は見えてこない」。

 一万メートルのベストは28分3秒92。07年6月の日本選手権では5位入賞した実力者だ。元日の全日本実業団駅伝では3区(13・7キロ)を区間3位(38分50秒)で走り、チームの5位躍進のきっかけをつくった。仕上がり具合について佐藤敏信監督は「もともとスピードは十分。加えて走り込みで土台がしっかりできてきた」と自信を見せる。

 大牟田高3年時には都大路を走り、チームは準優勝。関東学院大時代に出場した都道府県対抗男子駅伝でも福岡の2連覇に貢献した。コースは実家から送られたレースのテレビ録画で見ただけだが「折り返してのスピードアップが勝負。積極的なレースをしたい」と青写真を描く。「大牟田高出身だから、熊本出身だと思われてない」と苦笑いしながらも古里でのレースに意気込んでいる。



世界記録更新なるか 求められる積極策
 世界記録として、さんぜんと輝くのは第49回大会(2005年)優勝の松宮隆行(コニカミノルタ)が出した1時間28分0秒。松宮は2キロすぎから1キロ2分50秒台のハイペースに持ち込み、8キロすぎから独走態勢。前半の15キロを44分21秒でカバーすると、下りの残り15キロは43分39秒とさらに加速した。第47回大会で自らが作った記録(1時間28分36秒)を上回った原動力は「この2年間で力を付けた」自信に裏打ちされた積極策。マラソンで世界のトップから水をあけられている日本男子に、今求められているものだ。

 今年はその記録を更新する1時間27分台も十分に狙える実力者が勢ぞろいした。優勝候補筆頭を争うのは大野龍二(旭化成)と三津谷祐(トヨタ自動車九州)の若手スピードスター。大野は一万メートルのアテネ五輪代表、三津谷は一万メートルでヘルシンキ(05年)、五千メートルで大阪(07年)と2度の世界選手権代表を経験。一万メートルのベストタイムも大野が27分53秒19、三津谷が27分41秒10と遜色[そんしょく]ない。ともに24歳と同期。ロンドン五輪への先陣争いに熱い火花を散らしている。

 2人に割って入りそうなのがサイラス・ジュイ(日産自動車)、岩井勇輝(旭化成)、山田紘之(コニカミノルタ)あたり。尾田賢典(トヨタ自動車)、豊後友章(旭化成)ら県出身者も、旧大津街道での飛躍を期す。

 4年目を迎える女子は2人が出場。ともに初めての距離に挑戦する。(陣立昌之)




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