熊本から考えます 食、農業、環境 “グローカルに”
食が多様化した一方で、高齢化と過疎化を抱える農漁村は、その機能さえなくす危機に直面し、環境の調和さえ崩れかけています。新企画「食農環 グローカル新時代」は食、農業、環境という三つの視点から、身近な食の問題をはじめ農業・地域経済、農産物貿易の現状をたどり、熊本のあり方を探ります。グローカルとはグローバル(世界的)な視点を持ちローカル(地域的)の特性を生かすという意味です。初回のプロローグは、おせち料理をもとに「自給できない今と自給の試み」、国際的な魚の奪い合いでの「買い負け」や高齢者に頼る「農村の今」、輸出入が与える「環境負荷」を追いました。
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食卓に世界の波
食料自給率39%・・・国産「おせち」は無理!?
おせち料理は国産だけでは無理!?。食料自給率(カロリーベース)が39%と低落に歯止めがかからない。おせちで世界の波が押し寄せる熊本の食農環の今を探った。…
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国産95%のレストラン
“不ぞろいの野菜”調達
「見た目が悪いだけで捨てられる農林水産物を大切に食べれば、国の自給率は上がりますよ」。品目数ベースで自給率95・1%を誇る自然食レストランのティア(熊本市本山町)の元岡健二社長(60)は、創業から十年間の実践をもとにこう指摘する。…
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魚の価格上昇 外国に“買い負け”
供給不足の予測も
「魚介類の国際的な需要拡大が価格上昇という形で現れてきた」。居酒屋、回転ずし店などをチェーン展開する熊本市春日のジェイアンドジェイ仕入部長の中村英幸さん(52)。熊本地方卸売市場での競り値を気にする。…
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作り手いなくなる農村
年寄りが支える「チョロギ」
「体の調子も十分じゃなかし、おせち料理用のチョロギも今年は収穫しまいと思いよった。具合が悪くて、夏に草取りせんだったんで、こげん少なか。以前はざくざくあったよ」。通潤橋からさほど遠くない旧矢部町の山都町上寺大野集落。…
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輸入量×輸送距離=地球に負荷
フードマイレージの警告
「食生活の変化が、地球環境にも大きな影響を及ぼしていることを、ぜひ覚えておいてほしい」
熊本県立大の環境共生学特論。十二月初旬、講師として立った九州農政局の中田哲也・消費生活課長は、食と環境との関係を「フード・マイレージ」という言葉を使って説明した。…
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アジアの食と農の今
シンポジウム 研究者の発言から
「どうなるアジアの食と農業」と題したシンポジウム(九州東海大など主催)が2007年11月30日と12月1日、熊本市であった。アジアの研究者が、グローバル化に対する懸念や伝統食の活用法、食糧増産へ向けた取り組みの必要性を指摘した。…
2008年1月3日朝刊