富合町 条例案修正で特例法期限内の合併困難に 

 下益城郡富合町議会は二十四日、宇土市との合併の賛否を問う住民投票条例案を修正した上で可決した。住民投票を求めた51%の有権者の声に押され、実施に反対意見は出なかったものの、投票日の期限が外れたことで合併特例法期限(三月末)内の合併は極めて難しくなった。

 「三十日以内」は、両議会で廃置分合案を可決し、三月末までに県知事に申請するという、特例法期限内の合併を目指すぎりぎりの日程だった。このため、合併賛成派議員は議会後、「住民の声を無視した引き延ばし作戦」と修正を批判した。

 一方、修正案を提出した議員は「全国の住民投票をみても三十日以内と区切ったところはない。性急すぎる」と提案理由を説明。修正に賛成した議員は「特例債目当ての合併ではだめ。時間を区切れば十分な説明や議論ができない」「二十二ある地区で説明会を開いても一カ月以上かかる。投票は四月以降」と話した。

 四月以降に住民投票が実施され、仮に宇土市との合併を求める声が多かったとしても、同市側が特例法期限後の合併には難色を示しており、実現の見込みは薄い。

 同町は二〇〇七年度に累積赤字が五億円を超え、財政再建団体に転落するとの推計を出している。町は行財政改革懇談会を昨年末立ち上げたが、改革の道筋はまだ立っていない。

 住民投票は宇土市との合併の是非を問うものだが、「三十日以内の実施」には再建団体転落も覚悟で合併の枠組み議論をやり直すのか、特例法期限内の合併を目指すのかを問う意味合いもあった。(宇土支局・森本修代)
熊本日日新聞2005年1月25日朝刊

《 市町村合併 》