合併協設置問う住民投票が告示 植木町と西合志町

住民投票を告示する文書を張る町職員=13日午前8時半ごろ、植木町役場
 熊本市との合併協議会(法定協)設置の是非を問う住民投票が十三日、鹿本郡植木町と菊池郡西合志町で、それぞれ告示された。いずれも二十三日に投・開票され、有効投票総数の過半数の賛成で法定協設置が決まる。総務省によると、合併特例法に基づく住民投票はこれまで全国九市町村で実施され、県内では初めて。

 植木町の住民投票は、二月十二日に「熊本市との合併期成会」代表の池部清子さん(81)が七千九十九人の署名を添えて直接請求した。池部さんは昨年九月、住民発議で法定協設置を請求。熊本市議会は可決したが、植木町議会は否決した。

 同期成会は「合併して政令市になることが、次世代のためには必要」と主張。一方、合併に反対の「植木町を愛する会」(松村鎮雄会長)は「今なぜ合併を望むのか。合併すれば植木町民の声が届かなくなる」と訴えている。

 西合志町の住民投票は二月十四日、「熊本市との合併を推進する会」代表の松浦洸一さん(57)が四千五百三十六人の署名を添えて直接請求した。松浦さんは昨年九月、住民発議で法定協設置を請求。熊本市議会は可決したが、西合志町議会は否決した。

 同会は「まず熊本市との話し合いの場をつくって議論しよう」と訴えている。これに対し、「三町合併をすすめる会」(杉村継治会長)は「人口や財政規模が近い合志・菊陽との合併が理想的」として、反対投票を呼び掛けている。

 投票はいずれも二十三日午前七時から午後八時まで。植木町は二十六カ所であり、午後九時から町役場会議室で即日開票。西合志町は十カ所であり、午後八時五十分から町民センターで即日開票される。結果判明は植木町が二十四日午前零時ごろまで、西合志町が二十三日午後十一時ごろになる見通し。不在者投票は二十二日まで、いずれも町役場で受け付ける。

 二日現在の有権者数は、植木町が二万四千八百四十九人(男一万千七百六人、女一万三千百四十三人)。西合志町は二万千五百六人(男一万八十一人、女一万千四百二十五人)。

 合併特例法に基づく住民投票 市町村合併を推進する観点から、昨年三月の法改正で設けられた。住民発議による合併協議会(法定協)の設置請求を、請求を受けた市町村の議会が否決し、合併対象市町村が可決した場合、請求を受けた市町村の首長、または有権者総数の六分の一以上の署名を集めた有権者が請求できる。有効投票総数の過半数の賛成で、議会が可決したものとみなされ、合併協議会が設置される。投票運動には公職選挙法が準用されるが、必要最小限の規制となっている。

熊本日日新聞2003年3月13日夕刊

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