
「4町合併」1票差で否決 大津と菊陽・合志・西合志 大津町議会
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4町による合併協設置の是非について記名投票の結果、否決した大津町の臨時議会 |
菊池郡大津町議会は二十八日、臨時会を開き、大津・菊陽両町民の住民発議に基づく「大津・菊陽・合志・西合志」の菊池郡南部四町による合併協議会(法定協)設置案を、賛成九、反対十の反対多数で否決した。
四町で合併協設置案を審議したのは今回が初めて。臨時会では大津・菊陽町民のそれぞれの発議に基づき荒木時彌町長が四町による合併協設置案二件を付議、一括審議した。
採決で二議案とも否決されたが、うち菊陽町民の発議は事実上、手続きが終了。大津町民の発議については菊陽、合志、西合志の三町議会がいずれも可決した場合、大津町での住民投票に進む可能性がある。
審議では、町民意向調査で「四町」が最多の29・9%だったことを踏まえ、荒木町長が「四町合併を推進すべき」と表明。
その後の討論では、賛成派町議が「四町は地方分権の受け皿として最適な規模」などと主張したが、反対派は「四町では合志町付近が中心となり、人の流れが変わる」「アンケート回収率が低く、四町賛成は全有権者の12%に過ぎない」などと述べた。
採決結果について荒木町長は「今後のことは三町の結果を待って判断したい」とコメント。発議をした高浜一昭さん(59)=同町高尾野=は「三町が可決すれば、住民投票を目指したい」と語った。
●執行部と思惑にズレ
菊池郡大津町議会が菊池郡南部四町による合併協議会設置案を否決した背景には、執行部と議会の思惑のズレがあった。
同町では「四町」のほか、「大津・旭志村」「大津・阿蘇郡西原村」の枠組みを求める計三件の住民発議が出されている。そうした中、荒木時彌町長は「四町推進」を表明。根拠は「四町推進」が最多(29・9%)を占めた、町民意向調査の結果だった。加えて菊陽町とは歴史的に交流が深いことから、町執行部には「まずは菊陽を含む相手と話し合いのテーブルにつきたい」との思惑もあったという。
一方、反対派議員は四町合併では大津町が端に位置することに加え、古くからの結びつきがある「西原との合併ができなくなる」などと反発する。「菊陽町との合併には賛成」との声もあったが、「大津町が地理的中心になるよう考えるべき」との意見も出て、一票差で反対が上回った。
今後の四町の行方は菊陽、合志、西合志の三町議会の判断次第となる。三町は合併任意協を設置しているが、西合志町では熊本市との合併問題も残っている。四町の合併協設置が実現するかどうかは微妙な情勢だ。(大津支局・田中祥三)
熊本日日新聞2003年1月29日朝刊
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