国道3号の交通量、最大8割減 西回り自動車道開通5年で 死傷事故も7割減 国交省「複数ルート整備の効果」

熊本日日新聞 2024年5月19日 22:30
国道3号の交通量、最大8割減 西回り自動車道開通5年で 死傷事故も7割減 国交省「複数ルート整備の効果」

 八代、鹿児島両市をつなぐ南九州西回り自動車道(全長約140キロ)整備に伴い、開通済みで無料区間の日奈久インターチェンジ(IC)─水俣IC(30・1キロ)と並行する国道3号の交通量が、開通前と比べて最大8割減ったことが国土交通省の調査で分かった。沿線の死傷事故も7割減っており、国は複数ルート整備の効果が発揮されている、としている。

 調査は西回り道の整備効果検証のため、2019年3月の水俣IC開通から5年を機にまとめた。日奈久-水俣間の国道3号の4地点で、整備前の1999年度と整備後の21年度の1日当たりの交通量を比較した。

 それによると、日奈久─田浦間の交通量は、99年度は1万5千台だったが、21年度は2800台と81%減少。田浦─芦北間では1万5200台が3900台(74%減)に、芦北─津奈木間は1万7700台が3800台(79%減)、津奈木─水俣間は2万600台が8千台(61%減)となった。

 大型車の交通量はいずれも8~9割減少。開通区間が芦北ICまでだった13~15年度は水俣、芦北、津奈木の3市町で計343件あった死傷事故発生件数は、津奈木IC整備後の16~18年は212件と4割減、水俣IC整備後の19~21年度は105件と、さらに5割減った。13~15年度と比べると7割減少している。

 観光面への貢献も大きい。道の駅を併設する観光施設「エコパーク水俣」の22年度の来訪者は33万人と14年度より13万人増えた。国交省八代河川国道事務所によると、水俣市外の熊本県内や福岡県からの来訪が6割以上を占めており、所要時間短縮が一因とみている。

 防災面でも力を発揮した。20年の熊本豪雨では、国道3号の佐敷トンネル(芦北町)が土砂流出などの影響で全面通行止めとなった。一方、西回り道は被害を免れ、国道の代替路として被災地間の移動や物資運送の役割を果たした。(伊藤恩希)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のニュース