南北の民間交流途絶、衝突憂慮 韓国、尹政権が発足2年

共同通信 2024年5月10日 21:23
 日米韓首脳会談を終え、共同記者会見に臨む(右から)岸田首相、バイデン米大統領、韓国の尹錫悦大統領=2023年8月、米ワシントン近郊・キャンプデービッド(共同)
 日米韓首脳会談を終え、共同記者会見に臨む(右から)岸田首相、バイデン米大統領、韓国の尹錫悦大統領=2023年8月、米ワシントン近郊・キャンプデービッド(共同)

 【ソウル共同】韓国の尹錫悦大統領は10日で就任2年を迎えた。尹氏は「力による平和」を掲げ日米韓の協力を強化し北朝鮮への抑止体制を強化したが、南北間の緊張は激化。北朝鮮との対話の下支えをしてきた民間交流は途絶え、軍事衝突を憂慮する声が膨らむ。

 尹氏は9日の国民向け談話で、強固な米韓関係による「拡大抑止に基づき、真の平和を築いた」と強調。趙兌烈外相は先月のテレビで「ソ連は核ではなく、パンがないから滅んだ」と発言。北朝鮮に向け、非核化に応じれば経済支援するとのメッセージを送った。

 尹政権に反発する北朝鮮は統一放棄を宣言して核能力の高度化を推進。緊張を招いた強硬路線を不安視する国民は多い。10日発表の世論調査結果によると、政府の対北朝鮮政策を支持しないと答えた人は46%で、支持の33%より多かった。

 尹政権は対日関係を改善させる一方、北朝鮮との対話窓口を担ってきた統一省の役割を変え、人権侵害監視に重点を置いた。南北協力の関連予算も大幅に削減した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧